脳振盪の実態と予防策
2026-03-18 14:34:09

日本の中学・高校の部活動における脳振盪実態を分析した研究の成果

日本の中学・高校部活動における脳振盪の実態



最近、日本の中学・高校における部活動での脳振盪に関する研究が注目を集めています。独立行政法人日本スポーツ振興センターの研究グループによる全国規模のデータ分析により、脳振盪の発生状況が明らかになりました。この研究は、災害共済給付データをもとに、部活動中のスポーツ関連脳振盪(SRC)の発生を調査したもので、特に男子や中学・高校2年生において頻繁に見られることが示されています。

研究の背景と方法



部活動は多くの中高生にとって大切な経験であり、スポーツを通じて友情や協力の精神を育む場でもあります。しかし、この中で脳振盪のリスクが潜んでいます。脳振盪は頭部への衝撃によって引き起こされるもので、外からは分かりにくく、頭痛、吐き気、注意力の低下などの症状が想定されます。このような状態になってしまうと、勉強や日常生活にも大きな影響を及ぼします。

今回の研究では、2012年から2022年までのデータを集計。中学・高校の部活動において発生した脳振盪の12,158件を分析し、性別や学年、競技種目による差異を洗い出しました。結果として、脳振盪の発生は男子が圧倒的に多く、特に中②生に集中していることが明らかになりました。

競技による発生リスク



研究の結果、コンタクトスポーツにおいて脳振盪のリスクが高いことも判明しました。具体的には、ラグビーが脳振盪発生件数で圧倒的に多く、柔道や空手も同様の傾向が見受けられます。試合中だけでなく練習中にも脳振盪は発生していることが指摘されており、指導者や選手自身が警戒すべきであることが強調されています。

予防策の重要性



本研究は、脳振盪の予防の重要性を再確認させるものでした。特に、選手が自身の体の状態を適切に把握し、頭を打った場合にはすぐに医療機関での評価を受けるべきであると提言しています。また、練習や試合において安全なプレーを心がけ、受け身の練習や危険な行為の禁止を徹底することが求められます。

更に、指導者や保護者は、選手たちがプレー中に衝突や転倒する可能性が高いことを意識し、見守り体制を強化することが求められます。選手自身も、「大丈夫」と思い込まず、異変を感じた時には遠慮せず周囲に報告することが重要です。

今後の展望



この研究をもとに、脳振盪の発生状況に応じた安全対策や教育プログラムの策定が期待されています。特に、ラグビーや武道などの高リスク競技においては、地域のクラブ活動や学校との連携を強化し、より安全な環境を整備することが求められます。これにより、中高生の脳振盪の発生を抑制し、より健全なスポーツ環境を提供することに繋がるでしょう。

この研究の成果は、今後のスポーツ教育や健康管理における重要な指針となることが期待されています。


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会社情報

会社名
独立行政法人日本スポーツ振興センター
住所
東京都新宿区霞ヶ丘町4₋1
電話番号
03-5410-9124

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