新たなガイド団体の誕生
最近、「一般社団法人日本ツーリストガイド・アシスタント協会」が発足し、観光業界における重要な一歩を踏み出しました。この協会は、訪日外国人観光客の増加に対応し、観光ガイド業務の質を向上させるために設立されました。今後の観光業界で懸念されている問題に対処するため、この協会の設立は極めて意義深いものとなります。
設立の背景
訪日観光客数は、2020年には4000万人、さらには2030年に6000万人に達すると見込まれています。また、旅行業法の改正により、通訳案内士の業務独占が廃止されたことから、誰もが観光案内業務を行うことができるようになりました。しかし、この変化には、ガイドの質低下や悪質ガイドの増加、観光客とのトラブルといった新たな課題も伴います。このような問題に対してしっかりと対処するため、「一般社団法人日本ツーリストガイド・アシスタント協会」が設立されました。
協会の目的
この協会は、訪日観光客に対するガイド業務に従事するすべての人々——通訳案内士、ボランティアガイド、ノンライセンスガイド——に対して、円滑な案内技術や専門知識の向上を図ることを目指しています。具体的な事業内容には、ノンライセンスガイドやボランティアの育成、ライセンスガイド向け事業、認定者への就業支援、さらに独自に開発された「グイダプリマベーラ保険」の提供などがあります。
グイダプリマベーラについて
「グイダプリマベーラ」とは、協会が授与する民間資格で、観光ガイドやアシスタント活動に必要な知識や技術の習得を目的としています。このプログラムは2016年から東京、京都、大阪で行われ、イタリア語を使ったガイド業務を行うためのスキルを提供しています。また、今後はスペイン語をはじめ、他の言語に対応するプログラムも計画されています。さらに、これらの教育はイーラーニングの形でも展開される見込みです。
グイダプリマベーラ保険
協会はまた、損害保険ジャパン日本興亜株式会社との提携により、「グイダプリマベーラ保険」を導入しました。この保険は、通訳案内士やアシスタント、ボランティアが業務中に法的な損害賠償責任を負う際の補償を目的としたものです。保険料は協会の会員費に含まれており、保険の詳細も公表されています。
まとめ
一般社団法人日本ツーリストガイド・アシスタント協会の設立は、今後のインバウンド観光業界において重要な意義を持つものと言えるでしょう。質の高い観光ガイドの育成とともに、より多くの外国人観光客を迎え入れるための環境整備が期待されます。これにより、日本の観光産業は一層活性化することでしょう。興味のある方は、ぜひ協会のウェブサイトもご覧ください。
協会ウェブサイト
連絡先
- - 法人名:一般社団法人日本ツーリストガイド・アシスタント協会
- - 代表:尾䑓 則之
- - 所在地:東京都港区麻布十番2-14-6 4F
- - 設立:2018年7月
- - メール:[email protected]
- - 電話:03-6459-1716