AIサーモカメラが介護現場を変える
介護現場での感染症管理や業務効率化に向けた新たな取り組みとして、グッドタイムリビング株式会社が運営する有料老人ホーム全29拠点に、最新の顔認証AIを搭載したサーモカメラが導入されることが発表されました。このシステムは、入館者の体温を測定すると同時に、顔認識による登録済みの識別も行うものです。
システムの概要
設置されたサーモカメラは風除室と室内の両方に配置され、入館時に自動ドアの開閉をコントロールします。特に外出が難しい入居者については、身体の状態に応じた注意が払われ、無断外出を防ぐための監視機能も備わっています。さらに、マスクを着用した状態でも、カメラは顔を認識し、体温と登録者名を表示可能です。
このような革新技術の導入によって、業務の効率化が図られ、スタッフの負担も軽減される見込みです。具体的には、コロナウイルスなどの感染症発生時には、カメラが記録した映像をもとに感染者の行動を把握でき、感染拡大の防止に寄与します。加えて、特定の対象者を識別した場合は、スタッフの携帯デバイスにアラートが発信され、事故を未然に防ぐリスクマネジメントが強化されます。
導入スケジュール
この新システムの導入は、2021年3月までに全29施設で運用開始を予定しており、介護業界におけるAI技術の具体的な利用方法を示す一例となっています。導入を手がけるのは、映像解析AIプラットフォーム「SCORER」の開発会社である株式会社フューチャースタンダードで、同社は今後もAI技術に基づくサポートを提供し、介護サービスの質向上に寄与する方針です。
企業の紹介
グッドタイムリビング株式会社は、有料老人ホームや高齢者向け賃貸住宅の運営を行う企業であり、2005年に設立されました。その事業内容には、生活支援関連サービスや介護サービスも含まれており、法人の公式ウェブサイト(
グッドタイムリビング)で詳細な情報を確認することが可能です。
一方で、株式会社フューチャースタンダードは、映像解析AIによる革新的なソリューションを提供し、2014年に創業されました。同社が展開するサービスについては、公式サイト(
SCORER)で情報を得ることができます。
このような取り組みが、今後の介護現場や高齢者施設においてどのように発展するのか、多くの注目が集まっています。