脳神経外科医が診る「赤ちゃんの頭のかたち外来」
奈良県橿原市に位置する奈良県立医科大学附属病院は、新たに赤ちゃんの頭の形の歪みを専門に診察する「頭のかたち外来」を開設しました。これは、赤ちゃんを持つ親たちの頭の形に対する不安を解消しようとする努力の一環です。
特に注目されているのは、株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーが開発した頭蓋矯正用ヘルメット「Qurum Fit(クルムフィット)」を使用した治療です。このヘルメットは、医師の監修のもと科学的にデザインされており、赤ちゃんの頭を効果的に矯正することができます。
正確な診断と適切な治療
外来では、赤ちゃんの頭の歪みがどのような原因によるものかを詳細に調査します。主な原因は、赤ちゃんが寝る際の向き癖などですが、病的な変形が隠れている場合もあるため、きちんとした鑑別診断が重要です。これにより、親は安心して適切な治療を受けることができます。
奈良県立医科大学附属病院の医師たちは、知識と経験をもとに、個別の診察を行い、必要に応じて「Qurum Fit」を利用したヘルメット矯正を提案します。治療においては、毎回の診察で赤ちゃんの成長に応じたヘルメットの調整やクッションの交換を行うため、オーダーメイドのサービスが提供されます。
ヘルメット矯正の実績
赤ちゃんを対象にしたヘルメット矯正の技術は、すでに多くの臨床実績を誇っています。ヘルメットの適正治療研修会に参加し、常に最新の情報を学び続ける医師たちが揃っており、安心して治療を受けることができます。この研修会は、赤ちゃんの頭の形に関する知識を深めるための重要な場となっているのです。
また、ジャパン・メディカル・カンパニーが所有する「赤ちゃんの頭のかたち測定アプリ」も活用され、簡単に頭の形を測定でき、これを元に治療方針が決まります。このアプリは、日本国内で25万ダウンロードを超えていて、多くの家庭で利用されています。
医師からのメッセージ
担当医の金泰均医師は、「お子様の頭の形に悩む親御様に、心配を解消できる診療を提供したい」と話しています。頭の形に悩む親を支えるため、赤ちゃんの成長に合わせた診療を行うことを目指しています。また、朴永銖教授も、「病気がある場合は適切な治療を提案し、正常範囲内の矯正が必要な場合はヘルメットによる矯正を行います」と述べています。
総括
奈良県立医科大学附属病院の「赤ちゃんの頭のかたち外来」は、赤ちゃんの頭の問題を真剣に捉え、適切な治療法を患者に提供する場所です。赤ちゃんの成長に寄り添いながら、笑顔あふれる未来を築いていく手助けをするため、これからも努力していきます。新たな当外来は、赤ちゃんとその家族にとって心強い存在になることでしょう。