ファルケンモータースポーツの勢いが止まらない
ファルケンモータースポーツチームは、2025年4月26日にドイツで行われた「ニュルブルクリンク耐久シリーズ」第2戦で、開幕戦に続く連勝を果たしました。この成果は、最高峰クラスであるSP9 PROに参加した「Porsche 911 GT3R」3号車によるもので、安定したパフォーマンスで総合優勝を達成しました。また、AT3クラスでもFALKENタイヤ装着の車両が優勝し、同チームの勝利は再び証明されました。
開幕戦から続く圧倒的な強さ
ファルケンモータースポーツは、3月に行われた開幕戦で1-2フィニッシュを達成した勢いをそのままに、予選でも優れた成績を収めました。3号車は2位、4号車は3位と好位置を確保し、決勝レースに臨みました。
レースのスタート時、FALKENカラーが目を引くポルシェ911 GT3 Rは、冷静なスタートを切り、序盤は3位と4位でポジションを維持します。しかし、約40分後には、両車ともに前方を捉え、開幕戦に負けない1-2体制を築くことに成功しました。
トラブルにも屈せず
レースの中盤、4号車には想定外のトラブルが発生し、修復のためにピット作業に40秒以上を費やすこととなりました。この影響で、一時期は9位までランキングを落とすことになりましたが、ドライバーたちは持ち味の速さを活かし、粘り強く順位を5位まで回復しました。この試練は、チームの力を示す結果となりました。
一方で、優勝を果たした3号車は、トラブルなく安定した走行を続け、他のチームに対して30秒以上の差を付けてチェッカーフラッグを受けました。この勝利は、開幕戦に続く連勝となりました。
他のクラスでもFALKENタイヤが活躍
また、ファルケンタイヤヨーロッパが供給するタイヤを装着した、元ドイツ代表サッカー選手Max Kruse氏率いるチーム「Max Kruse racing」の10号車と76号車がAT3クラスで1-2フィニッシュを飾り、これによりチームは2戦連続クラス優勝を達成しました。これにより、全体で合計2クラスにおいて勝利を収め、FALKENタイヤの優れたグリップ性能と耐摩耗性能が再確認される結果となりました。
モータースポーツ活動の重要性
ファルケンモータースポーツは、モータースポーツ活動を研究開発の場として活用しています。このチームとの協業を通じて、自動車の車輪速解析技術を応用した独自の「センシングコア」の実証試験をニュルブルクリンク耐久シリーズで行っています。特に、レース中のタイヤ内圧の変化を早期に検知するシステムの開発に注力しています。
ニュルブルクリンク耐久シリーズとは
「ニュルブルクリンク耐久シリーズ」は、ドイツのニュルブルクリンクを舞台に全8戦で競われる耐久レースシリーズです。各レースは4時間から12時間までの設定で行われ、車両メーカーやタイヤメーカーが24時間耐久レースの勝利を目指すためのテストフィールドとしても利用されています。このサーキットは、約25kmのコースに170のコーナーがあり、起伏や路面状況が過酷なため、ドライバーにとっては大きな挑戦となります。
ファルケンモータースポーツチームは、今後もさらなる活躍が期待されます。彼らの次回のレースに注目が集まります。