アールシーコアが革新する木造建築の未来
株式会社アールシーコア(東京都)は、ログハウスBESSの展開を通じて、木造建築のメンテナンスを革新する新技術「リオペーク」を開発しました。この技術は、再塗装時に従来必要とされる工程を削減し、環境への負荷を軽減しながらも、耐候性と耐摩耗性の高い仕上がりを実現します。特許出願中のこの技術は、長年にわたる木造住宅の経験とノウハウをもとに、効率的で持続可能な建築方法を提供します。
既存塗料を除去しない革命的な技術
従来の木造建築の維持には、屋外木部の塗装が必要であり、その際には既存の塗料を取り除くためのケレン作業やブラスト処理が行われてきました。しかし、これらの工程は粉塵や騒音を伴い、多大な費用と労力を必要とします。その上、剥離剤を使用する場合には、有害物質の処理が新たな負担となります。
このような課題を克服するために、アールシーコアは「リオペーク」を開発しました。この技術は、BESSオリジナル素地調整剤を用いることで、既存の塗装を除去することなく、その上から再塗装を行うことが可能です。実際、2023年からBESSの木造住宅にこの技術を導入した結果、従来のケレン作業に比べ費用と労力がほぼ半減しました。
環境に優しい社会を後押し
最近、公共木造施設のコスト管理が問題視される中で、「リオペーク」はその解決策となることが期待されています。特に、2021年に施行された「都市の木造化推進法」など、政府の木材利用促進基本方針とも密接に関連しています。この法律は、木材の活用を推進し、持続可能な社会の実現を目指しており、「リオペーク」はそのメンテナンスの効率化に寄与します。
実証実験で確認された耐摩耗性
アールシーコアは、実際のBESSの木造住宅で「リオペーク」を施した結果、長期的なメンテナンスコストの削減や耐用年数の向上が示唆されています。また、複合型商業施設の外部木部でも実証実験が行われ、「リオペーク」が施された部分が高い耐摩耗性を示しました。この成功体験を受けて、同施設での実際の採用が決定されました。
さらなる拡大に向けて
今後、アールシーコアでは「リオペーク」をBESSの建物だけでなく、他の木造施設にも試験提供を行う予定です。行政機関や企業、木造施設の管理者に向けた情報提供も進めていきます。これにより、より多くの木造建築が環境に優しいメンテナンス方法を取り入れ、持続可能な未来へとつながることが期待されています。
お問い合わせ
技術に関するお問い合わせは、アールシーコア技術部まで。
Email: reopaque@rccore.co.jp
会社概要
株式会社アールシーコアは、「住む」よりも「楽しむ」をコンセプトに、ログハウスBESSを通じて人々の生活に新たな文化を創造しています。詳細は
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