名誉卒業生の称号授与式と半谷静香選手の講演
2024年12月24日、筑波技術大学で特異な功績を持つ卒業生、半谷静香選手に名誉卒業生称号が授与された。この制度は、卒業生が社会的に顕著な貢献を果たした際にその功績を称えるものであり、今回で17年ぶりの授与となる。半谷選手は、視覚障害柔道女子48キロ級の選手として、2024年のパリパラリンピックで銀メダルを獲得した実力者だ。
半谷選手は筑波技術大学保健科学部理学療法学専攻を卒業し、中学校1年生で柔道を始めた後、本学在学中に視覚障害者柔道に転向した。2012年のロンドン大会から続く4大会連続のパラリンピック出場という偉業は、彼女の努力と挑戦の象徴である。名誉卒業生授与式では、学長から表彰状と記念品が渡され、石原学長は「これからも自らのスポーツ人生を全うしていただきたい」と心温まる祝辞を送った。
式典の翌日、半谷選手は春日キャンパスで在学生および教職員を前に講演を行った。講演では、パリパラリンピックに向けた精神的プレッシャーや、自身の動きやコンディションを的確に指導者とコミュニケートするための「言語化」の重要性について語った。彼女は、「病気や大けが、さらに東日本大震災も経験したが、たくさんの人々の支えがあったからこそ目標を達成できた」と振り返り、今後も競技を続ける意欲を示した。
また、半谷選手は、在学生や教職員からの記念撮影のリクエストに応じ、和やかな雰囲気の中で交流を深めた。彼女の在学時代の思い出話を交えながら、新たな目標に向かう姿勢を熱心に伝えていた。
このように、筑波技術大学の名誉卒業生称号授与式は、半谷選手の個人的な成功だけでなく、教育機関としての誇りと価値を示す重要なイベントであった。参加者は全員、彼女から多くのインスピレーションを受けたことでしょう。
名誉卒業生の授与に関する問い合わせは、筑波技術大学広報室の電話049-858-9311まで。