蒟蒻繊維と血糖値
2024-11-03 12:09:50

独自の蒟蒻繊維素材が食後の血糖値上昇を抑制する可能性

新たな蒟蒻繊維素材の発見



株式会社NINZIA(神戸市中央区)は、龍谷大学との共同研究を通じて、独自の蒟蒻繊維素材「ニンジャペースト」に血糖値上昇を抑制する効果を確認しました。この研究結果は、血糖値及び血糖上昇曲線下面積(IAUC)の減少を示し、近未来の健康維持に寄与することが期待されています。

研究の背景



水溶性食物繊維が糖質の吸収を遅らせ、血糖の急上昇を抑えることが知られています。これにより、脳卒中や心疾患といった健康リスクを軽減させる可能性が指摘されています。しかし、一般的に 日本の伝統食材であるこんにゃくに含まれる食物繊維は不溶性であり、血糖値に対しての抑制効果は薄いとされています。そこで、NINZIAが開発した蒟蒻繊維素材「ニンジャペースト」は、水溶性と不溶性食物繊維を兼ね備えており、忍者のように様々な食材に馴染むことから、日常的に摂取しやすい特徴を持っています。

研究結果



本研究では、「ニンジャペースト」を緑茶に添加して、その血糖値上昇抑制効果を調査しました。試験方法としては、ご飯を摂取する10分前に試験飲料を摂取させ、食後の血糖値の変化を観察しました。その結果、基本的な血糖値に比べて、食後30分及び60分での血糖値が有意に減少したことが確認されました(p<0.01, p=0.003)。また、血糖上昇曲線下面積(IAUC)も有意に減少(p=0.003)し、「ニンジャペースト」の効果が浮かび上がりました。

共同研究の概要



この共同研究は、蒟蒻由来の植物性代替素材の生理的機能と物性を実証することを目的に行われました。研究チームには、龍谷大学農学部の中村富予教授、山崎正幸教授、西澤果穂講師が名を連ね、龍谷大学食と農の総合研究所が受入機関となっています。

NINZIAのビジョン



NINZIAは食物繊維の特性を駆使し、糖質や脂質、動物性素材に依存しない新しい結着成型技術を開発しています。日本独自の技術であるコンニャクグルコマンナンのゲル化制御により、「食べること自体を楽しむ」新しい食生活の提案を行っています。

この研究成果は、「ゾル状水溶性グルコマンナンの血糖上昇抑制効果の検討」という題名で、一般社団法人日本臨床栄養協会の「ニュー・ダイエット・セラピー」にも掲載される予定です。今後、ニンジャペーストが多くの人々の健康維持に貢献することが期待されます。

詳しくは、株式会社NINZIAのウェブサイトをご覧ください。


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会社情報

会社名
株式会社Sydecas
住所
兵庫県神戸市中央区浪花町56番地 KiP内
電話番号

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