稲作におけるGHG削減研究
2025-10-07 12:31:19

BASFとIRRI、稲作における温室効果ガス削減の新たな知見を発表

BASFと国際稲研究所(IRRI)が共同で進める「グローバルカーボンフィールドトライアル」は、稲作における温室効果ガス(GHG)排出を30%削減することを可能にしたと最新の報告で発表しました。この取り組みは、収量を維持しながら温室効果ガス強度を削減する手法を検証しており、特に間断灌漑、乾田直播栽培、および稲わらの管理方法を改善することが中心となっています。

世界中で毎日35億人以上が食べる米は、非常に重要な役割を担っていますが、膨大な水を使用し、農業のGHG排出量の約10%を占めています。このため、持続可能な方法での生産が求められています。本試験では、これらの新しい農業手法が温室効果ガスの排出量を削減し、水の使用も削減できることが確認されました。

特にBASFのAgBalance®ライフサイクルアセスメントモデルを用いることで、農場での排出量を正確に評価することが可能になり、農業者は自らのカーボンフットプリントを管理し、カーボン市場に新しいビジネスチャンスを提供することができます。該当すると考えられる農業者にとって、これは競争力のある驚くべき変化をもたらす可能性があります。

BASFのマルコ・グロズダノビッチ氏は、「実践的な栽培条件下での試験により、信頼性のある結果が得られることこそが重要です。これによって、農業者は真の意味で価値を理解し、それを活用できるようになります」と述べています。また、IRRIの所長イヴォンヌ・ピント氏は、今回の試験結果が「気候に対するレジリエンス」を強化するものであると語り、農業が気候変動に適応できる能力を高める手助けになると期待されています。

この試験はフィリピンのラグナで実施され、2期連続の栽培シーズンにわたり、気候変動に対応した稲作技術と介入策の有効性を評価しました。BASFは2030年までに主要作物のCO₂e排出量を30%削減するという目標を掲げ、その実現に向けて広範な取り組みを進めています。この目標を達成するために、世界中の専門家や農業者と手を組んで、さまざまなソリューションを提供しています。

グロズダノビッチ氏は、「研究だけでは変化はもたらせない。農業者や研究機関との協力が実質的な影響を生む。このプログラムを通じて、得られた知見を実践に結びつける」と強調しています。これは、BASFの持続可能な農業ビジョンの一環でもあり、今後も新たな機会を共に開拓していく方針です。

詳細情報は公式ウェブサイトで確認できます。


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会社情報

会社名
BASFジャパン株式会社
住所
東京都中央区日本橋室町3-4-4OVOL 日本橋ビル3階
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