渋谷の新たな接客体験、実証実験の開始
渋谷の道玄坂に位置する「本家しぶそば 渋谷道玄坂店」が、2025年にグランドオープンと同時に、ピクシーダストテクノロジーズ(PxDT)が開発した透明ディスプレイ型AI通訳ツール「VUEVO Display」を導入しました。これは、飲食店における多言語対応やアクセシビリティ支援に関する実証実験が主な目的です。
この実証実験は、渋谷の多様な来街者に対して、飲食店の役割を「情報アクセシビリティのハブ」として強化し、よりオープンな街づくりに貢献します。特に海外観光客が多く訪れる渋谷エリアにおいては、効果的なコミュニケーションが求められています。
実証実験の目的と期待される効果
今回の取り組みでは、「VUEVO Display」を通じて、特に以下の3つの接客課題の解決を目指します:
1.
海外観光客との円滑な注文:100種類以上の言語に対応し、様々な国からの観光客がスムーズに注文できる環境を提供します。
2.
ユニバーサル接客の実現:コミュニケーションを可視化することで、より多くの人々が快適に接客を受けられるようにします。
3.
スタッフの負担軽減:ランチタイムなど繁忙な時間帯でも、スタッフの対応を助けることで、サービスの質を保持します。
具体的な導入効果
本家しぶそばの店長、高砂様は、今回のVUEVO Displayの導入により、多くの海外観光客が訪れ、特に英語圏とアジア圏のお客様が均等に多くを占めていることを報告しています。スタッフはこのツールを直感的に操作できるようになり、初めての試みでありながらも早期に使いこなせるようになったとのことです。また、常時表示される英語字幕には、お客様が喜び、写真を撮る姿が見られ、その後のコミュニケーションにも良い影響を与えているといいます。
「VUEVO Display」の技術的背景
「VUEVO Display」は、洗練された技術と多言語翻訳機能、透明ディスプレイを融合させたもので、会話の字幕をリアルタイムで表示します。これにより、聴覚障がいのある方や外国語を話す方との対面コミュニケーションが自然に行えるようになるのです。相手のジェスチャーや表情を確認しながらの会話は、心の距離を縮め、より良い接客体験を実現します。
最後に
今後、PxDTはこのVUEVOシリーズを更に多様な都市に広め、特に飲食・観光業界における言語コミュニケーションバリアを取り払い、次世代のおもてなしを具現化するプロジェクトを進めていく予定です。渋谷をはじめとしたさまざまな場所での導入が期待されます。
本家しぶそば 渋谷道玄坂店の住所は東京都渋谷区道玄坂2丁目で、渋谷駅から徒歩3分の立地にあります。運営は東急グルメフロントが行っており、これからの展開に注目が集まります。