近年、日本の酒文化が世界中から注目を集める中、富山県高岡市の株式会社TOMIN SAKE COMPANYが手掛ける冷凍生酒が、新たな魅力を発信しています。この冷凍生酒は、酒蔵で搾りたての日本酒の味わいをそのまま冷凍保存できる独自の製法「凍眠」を採用しており、-30℃の不凍液を用いた液体凍結技術により、品質を保ちながらの長期保存を実現しています。
今年3月にシンガポール向けに出荷された冷凍生酒8銘柄が好評を博し、早速再注文をいただくなど、そのの人気は高まっています。出荷先の「Fish Mart SAKURAYA」では、複数の店舗での販売が決定しており、住民や観光客に新鮮な日本酒を届ける体制が整いつつあります。
この冷凍生酒は、一般的な日本酒に比べ、火入れ(加熱処理)を行わないため、フレッシュな風味や華やかな香りを楽しむことができます。通常、火入れによって品質は安定しますが、搾りたての日本酒がもたらす瞬間的な美味しさは失なわれてしまいます。この点で、冷凍生酒は、そのままの鮮度を保ちながら、長期的な保管を可能にする革新的な商品と言えるでしょう。
さらに、TOMIN SAKE COMPANYは、日本国内でも2021年から冷凍生酒をECサイトで販売しており、昨年からは大手百貨店や冷凍食品専門店での店舗販売を開始しています。これにより、さまざまな顧客層にフレッシュな生酒を届ける機会が増えてきました。例えば、帝国ホテルのオンラインモール「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」や、イオンリテールの冷凍食品専門店「@フローズン」でも取り扱われ始めています。国内外ともに販路を広げ、多くの人に日本酒の魅力を伝える努力を続けているのです。
冷凍生酒は、単なる飲み物という枠を超え、食文化やライフスタイルの一部としての存在価値が高まっています。特に、シンガポールをはじめとする海外市場での展開は、日本の酒造りや風土、食文化を再認識させる重要な機会です。また、消費者にとっても、日本酒は特別な存在として捉えられ、様々なシーンで楽しむアイテムとなっています。
さらに、株式会社TOMIN SAKE COMPANYの代表取締役、前川達郎氏は、「初めて飲む一口目が美味しいことが大切」とし、これからも多くの人にその美味しさを届けることに情熱を注いでいます。彼らは「世界中どこでも、酒蔵の新鮮な搾りたての日本酒にアクセスできる未来」を描き続け、日々創意工夫を凝らしています。
冷凍生酒の利点はその味わいだけではありません。冷凍保存により、長期間の保存が可能であり、特別なイベントやお祝いの席でも喜ばれることでしょう。このような新しい試みが、日本酒の可能性を広げ、全球的な酒文化の交流を促進します。
これからも、TOMIN SAKE COMPANYが生み出す革新的な冷凍生酒に注目が集まります。シンガポールへの出荷をはじめ、台湾やオーストラリア、ロンドン、ベトナムなど様々な国への展開に期待が寄せられています。これにより、ますます多くの人々がこの特別な日本酒を味わう機会を得ることでしょう。本格的な国際展開を進めるTOMIN SAKE COMPANYから目が離せません。
会社情報
株式会社TOMIN SAKE COMPANY
代表者:前川達郎
所在地:富山県高岡市美幸町1-2-22
設立:1952年
URL:
tomin-sake.co.jp