アレルギーに優しいロースイーツで家族の笑顔を届ける挑戦

家族の笑顔を取り戻すロースイーツ

近年、食物アレルギーを持つ子供たちが増加しており、その数は全国で52万人を超えています。特に、アレルギーがあるお子さまは、友達と同じようにケーキを楽しむことが難しい現実に直面しています。そこで登場したのが、兵庫県尼崎市にあるカフェ『Cafe Holo i Mua（カフェホロイムア）』です。ここでは、グルテンフリーや低糖質、乳製品不使用のロースイーツ・ローケーキが24種類も揃い、アレルギーを持つお子さまにも楽しんでもらえるメニューが提供されています。

誕生の背景

カフェのオーナーは、自らの家族の悲しい経験を通じてアレルギーへの理解を深め、2019年に開店しました。アレルギー持ちの子供を育てる中で、一般的に出回っているスイーツはほとんど口にできないことから、子供たちが楽しめるケーキを作りたいとの強い想いが芽生えたのです。特別な日にケーキを食べることができない子供たちのために、見た目も味も通常のケーキと遜色ないロースイーツを目指しました。

ロースイーツ・ローケーキの特徴

ロースイーツ、つまり「生のケーキ」は、火を使わずに素材を大切にしたスイーツです。カフェでは、卵や乳製品を一切使用せず、アガベシロップなどの自然素材を用いて作ります。この工夫により、アレルギーを持つ方でも安心して楽しむことが出来ます。さらに、全メニューが砂糖不使用で、甘味を自然のものから得るため、健康志向の人々にも喜ばれています。

豊富な種類と選べる楽しさ

ここで提供されるロースイーツは、常時24種類。通常は選択肢が限られるアレルギー対応ケーキですが、ホロイムアでは12種類のケーキと12種類のアイスを取り揃えています。この豊富なラインナップは、アレルギーを気にするお子さまが目を輝かせる理由の一つです。「次に来た時はこれを食べたい！」と子どもが楽しみにする様子が、何よりの励みです。

今後の目指すべき未来

現在、Cafe Holo i Muaは、さらなる認知度を高めるためのクラウドファンディングも実施しています。目標は100万円で、集まった資金はスイーツを全国に届けるための活動に使われます。OAの選択肢を増やし、全国のスーパーやコンビニ、自動販売機で手に入れられるようにすることを目指しています。また、将来的にはキッチンカーを使って、各地でロースイーツ・ローケーキを販売する計画も進行中です。