新たなアニメーションの扉を開く「準4級」検定
2024年11月に第1回を開催し、延べ600名が受検した「アニメータースキル検定」は、2025年11月29日(土)に第3回を実施することが決定しました。今回は、特に注目すべき新設級「準4級」が登場し、アニメーション技術の向上を目指す多くの人々に新たな挑戦の機会を提供します。
検定の背景
従来のアニメータースキル検定は、6級・5級をエントリーレベル、4級以上をプロレベルの基準としています。しかし、参加者の受検結果を分析したところ、6級の合格率は85%から75%と安定していますが、5級では40%から29.5%に急激に下降。特に「中割りを支えるトレス線の安定性」が大きな壁であることが浮き彫りとなりました。それを受けて、4級と5級の間に「準4級」を新設することが決定されたのです。
準4級の特長と目的
「準4級」とは、アマチュアからプロに移行するための重要なステップを示す資格です。この級では、異なる難易度の原画を制限時間内にトレスし、その結果が「放映に耐えうる精度」に達しているかを審査します。実際には、基礎的なトレスの技術を磨くことが求められ、受検者は確実にプロ水準に近づくための支えとなることでしょう。
練習の指針
また、プロのアニメーターになるためには、200時間以上のトレス練習が必要とされています。そのため、「準4級」の設立によって、受検者は練習の方向性を明確にし、効率的にスキルを向上させることが期待されます。さらに、準4級向けのお手本となる原画や動画素材を集めた「準4級向け素材集」が、2025年10月初旬にAmazonで発売予定です。これを活用して、独自の練習を重ねていくことができます。
検定概要
- - 名称: アニメータースキル検定(略称:アニ検)
- - 申し込み期間: 2025年9月16日(火)〜10月20日(月)
- - 開催日時: 2025年11月29日(土)12時30分開始予定
- - 開催場所: 東京、大阪、名古屋、福岡、新潟
- - 実施内容: トレス・タップ割り検定6級、5級、準4級
- - 検定料金:
- 6級: 7,200円(U-18割 6,700円)
- 5級/準4級: 9,600円(U-18割 9,100円)
アニメータースキル検定とは
アニメータースキル検定は、アニメーターを目指す人や絵を描くのが好きな人、制作や監督を目指す方、さらにはアニメファンにとっても挑戦しがいのある資格です。この検定では、全ての受検者の答案をプロのアニメーターや動画監督が評価し、フィードバックを提供します。これにより、受検者は自分の弱点を知ることができ、今後の学習に活かすことができるのです。
日本アニメフィルム文化連盟(NAFCA)について
日本アニメフィルム文化連盟(NAFCA)は、2023年4月に設立され、アニメ業界に関わるさまざまな専門家で構成されています。彼らは「アニメに未来があることを信じたい」というスローガンのもと、業界の問題に取り組んでおり、製作側とクリエイター側の意見を取り入れながら活動を続けています。詳しくは公式サイトをご覧ください。
NAFCA公式サイト
新たな知識と技術を手に入れるチャンスを逃さないよう、ぜひ「アニメータースキル検定」に申し込んでみてはいかがでしょうか?