新たな経営体制とサイトリニューアル
株式会社パブリックテクノロジーズ(東京都中央区)は、地方自治体向けの革新技術を提供し続ける中、新たな企業目的としてPurpose・Vision・Mission・Value(PVMV)を策定しました。これに伴い、同社のコーポレートサイトも全面的にリニューアルを行い、タグラインとして「POWER THE COUNTRY」を採用しています。
この言葉には、地域の日常から日本全体をテクノロジーで躍動させるという同社の使命が込められています。今後、GovTechプラットフォームの拡張や組織の強化を進め、成長を加速させる方針です。
経済環境の変化に応じた新たな戦略
最近の日本では、実質GDPの成長率が1995年以降平均0.7%にとどまる一方で、人口が年間約55万人減少しています。2024年には45道府県で人口が減少に転じる見込みで、この状況は地方の活力を失わせています。これにより、行政、住民、企業間のデータや知見の循環が滞っており、情報流通が低下しています。
このような背景を踏まえ、パブリックテクノロジーズは、スーパーアプリや公共ライドシェア、AIを用いた行政支援ツールを通じて自治体のDXをリードしてきました。しかし、事業が拡大する中で急成長する組織に対して、より強固な根幹が必要だと認識しました。
ヒト中心の経営へのシフト
同社はこれまでのMVV経営からPVMV経営へと転換することを決定しました。PVMV経営は、何をするかだけでなく、なぜ存在するのかというヒトの視点から成り立っています。
新たに設定されたPVMVは以下の通りです。
- - Purpose: ゲームチェンジャーとして、どこにいても、可能性あふれる景色を。
- - Vision: Japanese Dynamism — 地域から世界へ、日本を躍動させる。
- - Mission: PHASE1:「情報」が循環する社会を、公共領域から。
- - Value: 対社会、対顧客、対社員に対しそれぞれの価値観を持つ。
新しいタグライン「POWER THE COUNTRY」は、同社の理念を体現し、ビジョンに基づいた行動を促すものです。
リニューアルしたコーポレートサイト
コーポレートサイトのリニューアルには、会社のアイデンティティを明確にすることが重視されました。新たなビジョン「Japanese Dynamism」を掲げ、地域に寄り添う姿勢を保持しつつも、訪問者が主体的に自らの未来を描けるようなデザインが採用されています。
具体的には、無彩色を基調にしたデザインにグラデーションカラーを加えることで、視覚的に心地よい空間を出現させ、来訪者が「目の前の景色」をリアルにイメージしやすいよう配慮されています。
組織体制の見直し
また、同社は4月1日付で組織体制を見直し、新たな役職を設置しました。代表取締役社長の青木大和氏は、組織の強化とともに地域に新しい価値を提供するための基盤作りを進めていく旨を強調しています。
CEOのビジョン
青木社長は、「私たちは地域と社会に新しい可能性を開く挑戦を続けます」と述べており、過疎化や高齢化など地域が抱える問題にテクノロジーとコミュニティとの協業により解決策を見出していく意向を示しています。
成熟社会と言われる日本において、パブリックテクノロジーズは一人ひとりの特性や才能が発揮される、ダイナミックな未来を目指しているのです。
まとめ
パブリックテクノロジーズの新たな経営体制やリニューアルしたコーポレートサイトは、地域を躍動させ、日本全体に新たな風を吹き込む準備が整ったことを示しており、今後の展開に期待が寄せられています。