ファンを熱狂させる「推しのおすすめ」ガチャ施策の秘密
株式会社on the bakeryが開発したノーコードマーケティングツール「クロワッサン」を活用した株式会社ドワンゴの成功事例に注目が集まっています。この記事では、ファンコミュニケーションサービス「sheeta」の一環として実施されたガチャ施策について詳しく分析していきます。
1. 導入の背景
ドワンゴが運営する「sheeta」は、LDHのライブ配信サブスク「LDH LIVE SQUARE(LLS)」のプロモーションを強化するために「クロワッサン」を導入。初期の施策では、EXILEのファン層をターゲットにし、ガチャや診断を利用しました。この結果、SNSのフォロワーが100〜200名増加し、LLSへの入会数は通常の約3倍になりましたが、運営陣にはまだいくつかの課題が残っていました。
特に、「推し感」の創出が不十分であったことが反省点として挙げられました。ファンの交流を促進するためには、もっと自由度の高いコンテンツが必要でした。
2. ガチャの設計思想
今回の施策で最大の変化は、ガチャの景品選定が運営チームからメンバー自身に移行したことです。これにより、メンバーが「見てほしい」と考えるLIVE映像がプレゼントされる仕組みになりました。この新しいアプローチは、クロワッサンの機能によって実現され、各メンバーに異なる当選確率が設定されることで、新たなゲーム性が生まれました。まるでトレーディングカードのように、ファンは「推しが当たるまで回したくなる」という動機が強まりました。
3. SNSシェア機能による拡散
さらに、クロワッサンにはSNSシェア機能が搭載されており、ガチャの結果をすぐにSNSに投稿できるようになっています。この仕組みにより、「〇〇くんのおすすめが当たった!」という投稿がファン同士の間で自発的に広がりました。公式SNSからの告知のみで拡散が続いた背景には、この機能の活用があります。
4. 結果とその評価
今回のTHE RAMPAGE施策は過去最高の利用数を記録し、広告費ゼロでの成功を収めました。通常、イベントの認知拡大には高額なコストがかかりますが、今回はファン自身が宣伝の担い手となり、自発的に拡散しました。この結果により、担当者からは高い評価が寄せられ、社内での施策の重要性が認識されています。
4.1 数値的成果
数値面では、前回のEXILE関連施策と比較し、明確に上回る結果となりました。特に「コンテンツ設計の工夫が数値に直結する」という認識がチーム内で浸透していきました。
5. 想定外の効果
ガチャの結果がSNSコンテンツとして活用されるという、想定外の効果も生まれました。「〇〇くんのおすすめはこれだった!」という投稿がファン同士の会話を生み、より多くの認知拡大を促しました。
6. 今後の展望
この施策を通じて得た知見をもとに、今後は他のグループへの横展開やライブ会場でのリアル連動施策が具体化する見込みです。ファンの熱量を物理空間でどのように活かすかが次の課題となります。
7. まとめ
ガチャの設計を変えるだけで、ファンの行動は大きく変化しました。この成功の裏には、当選確率の個別設定、SNSシェア機能、ノーコードのスピード感を持った運用が関与しています。総じて、クロワッサンはエンゲージメントの基盤として今後も活用されることでしょう。エンタメ業界での新しいファンとの接点を築くための実践モデルとして、他企業にも役立つアプローチです。