ヨーロッパの電池規制に対応する新たな一歩
世界中で総合的な品質保証サービスを展開しているインターテック(Intertek)は、スウェーデンのIntertek Semko ABが新たに欧州電池規則(EU 2023/1542)に基づくノーティファイドボディ(Notified Body)の認定を受けたことを発表しました。この認定により、同社は日本を含むグローバルメーカーに対し、今後の欧州市場参入に必須となる第三者適合性評価サービスを提供できる体制を整えました。
欧州電池規則とは?
欧州電池規則は2025年8月18日に効力を持つ新しい法規制で、EU域内で流通する全ての電池に対して、持続可能性、安全性、サプライチェーンの透明性を重視した包括的な要件が設定されています。今後、段階的に以下のような義務付けが導入される予定です。
- - カーボンフットプリント宣言(2027年~)
- - 重要原材料に関するデューデリジェンス(2027年8月~)
- - 最小リサイクル含有率宣言(2028年~)
これらの要件のいくつかについては、ノーティファイドボディによる第三者の認証が求められます。これにより、製品の品質確保やコンプライアンスがより厳格に管理されることになります。
ノーティファイドボディ認定の意義
Intertekの認定取得は、彼らが欧州電池規則に基づく適合性評価を行う機関の一つとしての地位を確立し、各メーカーに対して以下の利点をもたらします。
- - 欧州市場への製品投入がスムーズに
- - 規制への適応リスクを軽減
- - コンプライアンス体制を強化
このような体制が整ったことで、企業は製品を欧州市場に迅速に投入し、規制に対するリスクを低減することが可能となります。
ワンストップでのリスク管理
インターテックは、これまで規則提案段階から電池業界のメーカーを支援してきました。今回のノーティファイドボディ認定を受け、これまで提供していた以下のサービスをさらに一貫して行うことが可能となりました。
- - 規制アドバイザリー
- - 性能・耐久・安全・アビューズ試験
- - 持続可能性評価
- - 第三者適合性評価(ノーティファイドボディ)
これにより、企業は複数の機関を利用せずに、効率的にEU規制に対応することができるようになります。
無料ウェビナーで知識を強化
欧州電池規則についての理解を深め、実務に役立てるために、インターテックは無料ウェビナーシリーズ「欧州電池規則 エピソード1 – 確実な準拠への取り組み」を立ち上げました。このウェビナーでは、規則の全体像や適用スケジュール、CEマーキングの要件、カーボンフットプリント、リサイクル含有率、サプライチェーン・デューデリジェンスに関する解説が行われます。また、実際のコンプライアンス対応を支援するトレーニング、ギャップ分析、試験、文書作成等についても紹介し、さらなる取り組みの参考となります。
今後の展望
インターテックは、欧州電池規則への対応が日本の電池メーカーやサプライヤーにとって非常に重要であることを認識しています。特にカーボンフットプリントや重要原材料のデューデリジェンスに関しては、設計や調達段階からの準備が不可欠です。今後もインターテックは、日本企業の欧州市場への展開を全面的に支援することで、持続可能かつ効率的な事業運営を実現するために寄与していきます。