新型ピッキングロボット「Thinker Model A」が登場
2025年6月5日から6日まで、インテックス大阪で開催される「関西ロボットワールド2025」において、株式会社Thinkerが最新のピッキングロボット「Thinker Model A」2025年6月モデルを初披露します。この新型ロボットは、高速画像処理システムを搭載し、作業効率を劇的に向上させました。
従来の課題を解決する新技術
これまで、製造現場におけるバラ積みピッキングでは、作業開始前に対象物の3Dデータを取得し、複数の角度から撮影する必要がありました。この工程が多くの準備作業を要し、ロボットの導入ハードルを高める要因となっていました。しかし、Thinkerは独自のセンシング技術を導入することで、“ワーク登録”の簡略化に成功しました。
1月に発売された「Thinker Model A」2025年1月モデルからの進化を遂げ、6月モデルでは新たに開発された高速画像処理システムが搭載されています。このシステムにより、ワーク登録にかかる時間は従来の25年1月モデルと比べて、なんと10分の1に短縮されました。具体的には、対象物を1枚または特殊な形状の場合は数枚をカメラで撮影するだけで済むのです。
この新技術により、導入時の立ち上げ工数が大幅に減少し、多品目を扱う製造現場でもより柔軟に対応できるようになります。特に、ワーク登録の簡略化は導入のスピードを加速させ、企業の生産性向上に寄与するでしょう。
デモンストレーションでその実力を実感
「関西ロボットワールド2025」では、この大幅に簡略化されたワーク登録のプロセスを実際にご覧いただけるほか、検品工程をイメージしたデモも行います。わずかにサイズが異なるガラス玉を瞬時に判別し、仕分ける様子を観察することができます。
このデモを通じて、Thinker Model Aの実際の運用能力を体感することができるため、多くの業界関係者が注目しています。
Thinkerについて
株式会社Thinkerは、大阪府大阪市に本社を構える企業で、代表取締役の藤本弘道が率いる新興企業です。その目標は、人とロボットが協力し合える社会の実現であり、次世代技術である近接覚センサーを駆使したロボットハンドの開発に取り組んでいます。
特に、Thinkerのロボットハンド「Think Hand F」は、柔軟な関節を持ち、対象物に応じたピッキングを可能にします。カメラだけに頼らないこのロボットハンドの革新技術は、製造現場の自動化を実現するための鍵となります。また、この技術は第37回中小企業優秀新技術・新製品賞で最高賞を受賞するなど、その評価も高まっています。
関西ロボットワールド2025の詳細
- - 会期: 2025年6月5日(木)・6日(金)10:00〜17:00
- - 会場: インテックス大阪5号館(ブース番号:2-13)
- - 公式サイト: 関西ロボットワールド
新たなロボット技術に興味がある方は、是非この機会に「Thinker Model A」2025年6月モデルを見に来て、自動化ソリューションの未来を体験してください。