2025年1月度アルバイト・パートの平均時給が発表、アパレル業界が最高を記録

株式会社マイナビは、2025年1月のアルバイト・パート平均時給に関するレポートを発表しました。この調査は、マイナビバイトに掲載された求人情報を基にしており、全国のアルバイト事情を反映するものです。

全国平均時給の動向
2025年1月の全国平均時給は1,270円と発表され、前月比で8円減少したことが取り上げられています。この減少は2カ月連続で見られており、多くの業種において時給が落ち込んでいる状況が確認されました。しかし、アパレル・ファッション関連職種は例外で、1,154円という過去最高の時給を記録しました。これは新春セールや春節に伴う需要増加を背景にした採用活動が功を奏したためだと考えられています。

職種別の時給の変化
アルバイト職種の中で配送やドライバー関係者は時給が1,454円となり、前月比で102円も増加しています。これは前年同月比で305円の大幅上昇であり、求人件数も前年同月比で2.65倍となっており、運送業の好況ぶりが伺えます。全体の職種では、多くが前月比で減少した中、6職種は増加、1職種が横ばいという状態です。

エリア別の時給トレンド
エリア毎の状況を見ると、全7エリアのうち5エリアで平均時給が前月比で減少した一方、東海と中国・四国エリアはそれぞれ過去最高を記録しました。特に、東海エリアでは1,211円と前年同月比で34円の増加、さらに中国・四国エリアも1,128円と51円の増となりました。

三大都市圏の動向
三大都市圏、すなわち首都圏、名古屋、関西の平均時給は1,313円で、こちらも前月比で11円の減少が見られました。しかし、配送業に関しては1,525円と再び1,500円台に達し、前年同月比でも337円の増加と非常に活気があります。求人件数も前年同月比で3.11倍に達しています。

富山県の注目ポイント
特に注目すべきは富山県で、米国の大手新聞に「世界の旅行先」の一つに選定されたことでインバウンド需要が期待されています。富山県の平均時給は1,171円で、前年同月比で61円の大幅増加を実現しました。北陸地域では福井県に次ぐ高い時給となり、観光業を背景に地域経済も活性化しつつあります。

まとめと今後の展望
この調査を担当した元山春香氏によれば、年末の繁忙期に向けた採用が一段落したことで平均時給は落ち着きを見せています。しかし、配送業の時給は依然として高い水準を維持しており、今後の労働市場の動向には注目です。特に、卒業シーズンを見据えた人手不足や4月からの雇用保険料率引き上げに伴う影響は、アルバイトの時給に新たな波乱をもたらす可能性があります。

詳しい情報はマイナビの公式サイトを参照してください。