環境に配慮した新たな挑戦
2023年12月1日、晴天に恵まれた湘南で約2万人のランナーが参加した「第19回湘南国際マラソン」が開催された。この大会は、世界で初めて「ゴミを出さないマラソン」の実現を目指し、年々進化を続けている。
新たな試み、クリーンスタートプラン
大会は3年前から大規模なリニューアルを行い、マイカップ・マイボトルを活用することで、従来の使い捨てカップやペットボトルのゴミを著しく削減してきた。2022年から参加者が使用したウェアを回収し、レース後に返却する「クリーンスタートプラン」が導入され、着用していた衣服をゴミにせず、環境に配慮した運営がなされた。これにより、参加者はよりクリーンな環境でのレースを楽しめるようになった。
競技のハイライトと周辺イベント
今年の大会では、完走を目指すランナーを激励するため、実行委員長の瀧川一輝さんがスタート時に「良い天気に恵まれました」とコメントし、号砲が打たれると同時に約2万人のランナーがスタートラインを駆け出した。その後、湘南の海を楽しむカヌーやサップのレースが開催され、多くの参加者が交流を深める場が設けられた。
参加者からの好評
大会アンバサダーでウルトラランナーの「みゃこ」さんは、完走したランナーたちの数が多く、個々の自己ベスト更新があったことに感激の声をあげた。新たな取り組みの成功により、参加者からは「今年の大会が進化している」との感想も多く寄せられた。
エコへの取り組み
環境問題に対しての取り組みがますます広がりを見せている中、湘南国際マラソンでも参加然ることながら、リサイクルやリユースの促進も順調である。大会内では、マナーアップを呼びかけるエコ・ランナーがゴミ拾いを行い、参加者全員がエコ意識を高めている様子が伺えた。
収益の寄付とその使い道
また、今回の大会では、チャリティとして多くの寄付が集まった。寄付金は湘南海岸の清掃用具の購入や、地域の環境保護活動に使用される予定であり、参加者全員による社会貢献が実現した。環境を大切にする意識が高まりつつある中、湘南国際マラソンは今後もその理念を広めながら、さらなる成長を続けていく。
未来への期待
次回の「第20回湘南国際マラソン」の開催は2025年12月7日を予定しており、これは市民ランナーたちの期待を集めている。来年も新たな企画が盛り込まれることが予測される中、参加者はすでに楽しみにしている様子だ。湘南を舞台にしたこのスポーツイベントは、地域の文化と環境意識の向上に寄与し続けること間違いなしだ。環境に優しく、誰もが楽しめるこの動きは、これからも目が離せない。
大会の趣旨である「地球環境活動」に賛同し、今後も多くの人々が参加できる大会としての存在意義を確立することに期待が寄せられている。