京町家の魅力を凝縮した高級宿「Nazuna 京都御所」オープン

京都の新たな魅力を発信する「Nazuna 京都御所」

京都の中心地にオープンした高級宿「Nazuna 京都御所」は、和菓子をテーマにした全7室のスモールラグジュアリー旅館です。本物の京町家をリノベーションしたこの宿は、歴史と現代が融合した空間で、訪れる人々を温かく迎えます。

この宿は、京都御所と二条城から徒歩圏内という好立地にあり、旅の拠点としても最適。建物の内部に入ると、かつて材木屋としての面影を残した高い天井と土壁のロビーが印象に残ります。そこからは、宿のテーマに合わせた現代的なアートが随所に配置され、和菓子の名を冠した客室が皆様をお待ちしています。

高級感漂う客室たち

客室は6タイプあり、それぞれに「串団子」「最中」「羊羹」といった和菓子の名前が付けられています。「柏餅」や「葛切り」の客室には露天風呂や半露天風呂が設置され、さらにデラックスタイプの部屋には広々とした内風呂が備わっています。これらの客室はクラシックな京町家の風情を残しつつ、最新の設備を整え、快適さを追求しています。

囲炉裏ラウンジとこだわりの朝食

宿泊中、利用できる「囲炉裏ラウンジ」では、アルコールやソフトドリンク、軽食が提供されています。リラックスしたひとときを過ごせる至福の空間です。また、厳選された素材を使用した朝食は、地元の四季を感じることができる特別なメニューです。ここで提供される料理は、味わいだけではなく、目でも楽しめる力作揃いです。

歴史を受け継ぐ町家の再生

「Nazuna 京都御所」は、古くから伝わる京町家の魅力を後世に継承するプロジェクトの一環として生まれました。夷川通りには古くから建具や家具屋が並び、当館もその一角で材木屋としての歴史を持っていました。しかし、近年は町家の美しい建物が減少している中、維持・改修に高いコストがかかり、多くの町家が解体の危機にさらされています。

このような課題に対処するため、2棟の大型町家を結びつけ、旅館としての形に再生し、多くの観光客に京都の魅力を伝える場としての役割を果たしています。職人たちが手がけたこのプロジェクトは、京町家の持つ独特の魅力を最大限に活かし、歴史的価値の高い工芸品を再評価するきっかけにもなっています。