女性のキャリア形成の新たな一歩、システムチェンジ投資が加速

システムチェンジ投資の注目の動き

近年、機会格差が社会課題として取り上げられる中、一般財団法人社会変革推進財団（SIIF）が新たな実践の一環として「はたらクリエイト」に対して約6000万円の出資を決定しました。この取り組みは、女性のキャリア形成を支援し、地域での雇用機会を拡大することを目的としています。

背景と課題

2017年からインパクト投資の推進に携わり、社会と環境に関する課題の根本的な解決を目指してきたSIIFは、特に「世代をまたいだ経済格差の拡大」と「地域の経済衰退・コミュニティの消失」という2つの構造的問題を注視しています。これに対する解決策として、システムチェンジ投資が注目されています。

はたらクリエイトの取り組み

長野県上田市に本社を置く株式会社はたらクリエイトは、女性がキャリアを築くための環境を整えることに特化しています。特に、出産や育児、介護などのライフイベントによってキャリアを断念することが多い女性たちのために、パートタイムから正社員への道を開く仕組みを構築しています。はたらクリエイトの代表取締役である井上拓磨氏は、「ライフステージが変化しても働き続けられる環境が整っていないため、多くの女性がキャリアを諦めざるを得ない状況にある」と指摘しています。

具体的な活動内容

本プロジェクトでは、機会格差を解消するために、地方における女性活躍を支えていく必要があります。具体的には、地方でも専門的なスキルを身につけられる教育プログラムや、キャリアに応じた雇用形態を整備することで、より多くの女性が仕事を通じて充実感を得られる仕組みを目指します。さらに、ITやデジタル分野に特化した事業展開をすることで、地域経済の活性化も図っています。