札幌市すすきの駅における「AIさくらさん」の実装
2024年12月3日(火)、札幌市の地下鉄南北線すすきの駅に、株式会社ティファナ・ドットコムが提供する「AIさくらさん」が導入され、訪日外国人観光客に向けた案内サービスを開始します。この導入は、北海道でのAIさくらさんの初めての成功事例と位置付けられています。このシステムは多言語対応を掲げ、観光地の情報や乗換案内などを行うことで、観光客の利便性を高めることを目指しています。
「AIさくらさん」導入の背景
近年、札幌市は観光地として国内外からの訪問者から注目され、観光業の需要が高まっています。しかし、同時に多様な情報を提供する必要が生じ、特に外国からの観光客に対するサポートが求められています。
札幌市交通局は、駅業務の効率化による負担軽減とともに、インバウンド対応の強化が急務であると認識しました。その中で、JR首都圏各駅での実証実験で「AIさくらさん」の優れた多言語対応能力と観光案内機能が高く評価され、最終的に今回の導入を決断したのです。
提供されるサービス
「AIさくらさん」は駅改札近くに設置され、主に以下の情報を提供します:
- - 乗換案内:路線情報や最適なルートを助言。
- - 観光案内:札幌市内の観光地、飲食店、さらには開催中のイベントに関する情報を詳細に紹介。
これらの情報は、生成AIを駆使して正確かつタイムリーに提供されます。日本語や英語、中国語、韓国語などの多言語に対応し、観光客の質問に正確に答えることで、質の高いサポートを実現します。特に、リアルタイムでの情報提供が重要なイベント情報などについても迅速に案内が行われるため、観光客にとって便利な存在となるでしょう。
期待される効果
「AIさくらさん」の導入により、札幌市交通局は訪日外国人観光客の利便性向上とともに、駅業務の効率化を推進することが期待されています。今後、観光客のニーズに基づいた最新の情報をタイムリーに提供することで、一人ひとりの観光体験をよりよいものにすることを目指します。
AIさくらさんの特徴
「AIさくらさん」はティファナが提供する先進的なAIで、多様な最新技術を駆使しながらも、導入後のメンテナンスなども全自動化。これにより、多くの企業・自治体が業務のDXを推進するために継続的な利用を進めています。特に、商業施設や交通機関、Webサービスなど、さまざまなシーンでの活用が期待されています。
会社情報
株式会社ティファナ・ドットコムは、東京都目黒区に本社を構え、WebとAIを活用した事業展開を行っており、多くの企業や自治体のDX推進をサポートしています。2000年設立以来、その実績を基にAI技術の開発を進め、2016年には「AIさくらさん」をリリース。現在も全国各地で多様なサービスに導入されており、企業や自治体のニーズに応じたソリューションを提供し続けています。この新たな取り組みが、未来の観光業にどのような影響をもたらしていくのか、大いに期待が寄せられます。