今井了介とGigi株式会社が挑む地域創生の新たな形とは？

NEXs Fes#5での今井了介の登壇

2023年9月18日、東京都で開催された「NEXs Fes#5」で、Gigi株式会社の代表取締役・今井了介が登壇しました。このイベントは、様々な業種や地域から集まったスタートアップの発表を通じて、新たなビジネスの創出を目的としています。この日のスタートアップピッチでは、NEXs Tokyoの会員企業26社が集まり、自らのビジョンやプロジェクトを披露しました。

今井了介が提案した「こどもごちめし」

今井氏は「地域創生」「ヘルスケア」「教育」「アグリ・フード」「ロボティクス」という多岐にわたるテーマの中で、「アグリ・フード」に焦点を当てました。彼は、日本での子どもの貧困問題と、その解決策の一環としてのこども食堂に触れ、この課題に新たな視点を加え、支援者と地域の飲食店、そしてこども食堂を利用するユーザーを結びつけるプラットフォーム「こどもごちめし」について語りました。

この「こどもごちめし」は、地域の飲食店との連携を通じて地域経済の活性化を図るだけでなく、子どもたちの食を通じた見守り体制を築くことを目的としています。今井氏は、この取り組みが地域社会全体で子どもたちを支える一助となり、より豊かな未来の構築につながると強調しました。

今井了介の多様なキャリア

今井氏は音楽プロデューサーとして名を馳せる一方、起業家としても成功を収めています。彼の手がけた楽曲は数多く、安室奈美恵の「Hero」や、TEEとシェネルの「ベイビー・アイラブユー」などが知られています。また、2021年には東京オリンピックに向けたコカ・コーラ社の公式ソング「Colorful」をプロデュースし話題を集めました。

今井氏は2004年に音楽制作会社を設立し、商業音楽に留まらない社会貢献を目指すようになりました。東日本大震災を契機に、人や地域を食で応援するビジネスを展開するべく、Gigi株式会社を設立しました。

Gigi株式会社の目指すもの

Gigi株式会社は、2018年に設立されたフードテック企業で、「Your Happiness is My Happiness.」というビジョンのもと、様々なサービスを展開しています。2019年には飲食店メニューを食事券で贈るデジタルギフトサービス「ごちめし」を開始し、2020年にはコロナ禍に先立って飲食店を支援する「さきめし」をリリースしました。

さらに、2021年には飲食店が社食になる新たな福利厚生サービス「びずめし」を、2023年には飲食店をこども食堂として運営する「こどもごちめし」を開始しています。これらのサービスは、飲食業界の新しいビジネスモデルを提案し、登録・決済手数料を無料にすることで、多くの利用者に支持されています。

地域創生を目指す新しいプラットフォーム

「こどもごちめし」は、地域の飲食店と協力し、子供たちの食を通じて地域社会を支える取り組みです。これにより、地域の問題に対する意識を高め、多くの人々の心をつなげる仕組みを構築することを目指しています。今井氏は、地域創生に向けての新しいビジョンを提示し、今後の展開が期待されます。

このように、Gigi株式会社と今井了介の挑戦は、地域社会の活性化と未来の子供たちのために不可欠なものであると言えるでしょう。本イベントを通じて、彼の言葉がより多くの人々に響き渡り、地域創生への関心が広がることを願っています。