台湾人観光客の訪日動向
2024-01-18 16:00:02
台湾人観光客の訪日動向調査:紙媒体への根強い需要とリアルな情報への期待
台湾人観光客の訪日動向調査:紙媒体の需要とリアルな情報への期待
近年、訪日外国人観光客の増加が著しい中、彼らのニーズを的確に捉えることが日本の観光業界にとって非常に重要となっています。株式会社ファイネックスが2023年11月3日から6日にかけて実施した、台湾在住者を対象とした調査結果から、興味深い事実が明らかになりました。
紙の観光パンフレットへの根強い需要
今回の調査では、台湾在住の698名を対象に、Webアンケートを実施しました。その結果、観光パンフレットの形態として「紙」を希望する人が23%、「デジタル」が35%、「両方」が42%という結果となりました。注目すべきは、「紙」と「両方」を合わせた65%もの人が、依然として紙媒体のパンフレットを必要としている点です。これは、デジタル化が進む現代においても、紙媒体の情報への需要が根強いことを示唆しています。
さらに、訪日回数が5回以上の321人に絞って分析すると、「両方」を希望する人の割合は47%にまで上昇します。これは、何度も日本を訪れている経験豊富な旅行者ほど、紙とデジタル媒体を併用して情報収集したいと考えていることを示唆しています。紙媒体は、デジタル媒体にはない、持ち運びやすさ、詳細な情報の確認、そして旅の思い出としての価値を提供していると言えるでしょう。
リアルな情報への渇望
調査では、日本の観光情報で最も知りたい内容についても質問しました。その結果、半数以上の371人が「その土地に住む人がおすすめする場所」を最も知りたい情報として挙げました。これは、一般的な観光スポット情報ではなく、地元住民ならではの視点や、隠れた名所といったリアルな情報への強いニーズを示しています。
一方、「その土地の観光定番スポット」は84人、「その土地の最新スポット・施設」は103人という結果でした。定番スポットの情報も重要ですが、最新情報への関心の高さも明らかになり、観光情報のタイムリーな発信の重要性が改めて浮き彫りになりました。
調査概要
調査期間:2023年11月3日~6日
対象者:台湾在住の男女
有効回答者数:698人(男性:248人、女性:446人)
調査方法:台湾で開催された旅行博でWeb上でのアンケートを実施
考察
今回の調査結果から、台湾人観光客は、紙媒体の観光パンフレットを依然として重視し、特にリピーター層では紙とデジタルの併用を希望する傾向が強いことが分かりました。また、地元住民の視点によるリアルな情報への関心の高さも明らかになりました。日本の観光業界は、これらのニーズを踏まえ、多様な情報提供方法と、質の高い情報を提供することで、台湾人観光客の満足度向上に繋げることが重要です。 紙媒体とデジタル媒体のメリットを組み合わせた、より魅力的な観光パンフレットの作成や、地元住民がおすすめするスポットを積極的に紹介するなど、多角的なアプローチが求められます。
株式会社ファイネックスについて
株式会社ファイネックスは、訪日外国人向けの多言語フリーマガジン及びWebサイト「att.JAPAN」を発行・運営する、インバウンドメディアのパイオニア企業です。インバウンド業界で23年の実績を持ち、日本の魅力を多言語で世界に発信し続けています。多言語パンフレット/Webサイト制作、多言語SNS運用、広告配信、翻訳業務など、幅広いサービスを提供しています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ファイネックス
- 住所
- 東京都新宿区四谷2-12-5 四谷ISYビル6F
- 電話番号
-
03-6384-1471