障害者視点の接客支援を実現するAyumiの新サービス
一般社団法人Ayumiは、宿泊施設や商業施設向けに「伴走型・覆面調査サービス」を開始しました。このサービスは、障害者の目線で接客の質を向上させ、コンプライアンスを強化する目的があります。2024年4月に施行される改正障害者差別解消法により、民間事業者には「合理的配慮の提供」が求められることとなりますが、多くの事業者は実施方法について不安を抱いているのが現状です。
サービス開始の背景
Ayumiには、宿泊業界や小売業からの相談が寄せられています。多くの事業者が研修を実施しても、現場でのオペレーションには十分に活かされていないという問題が浮き彫りになっています。例えば、予約対応の不備で団体客を逃してしまったケースなど、職務上の機会損失も報告されています。Ayumiでは、こうした問題を解決するための新しいアプローチとして、伴走型の覆面調査サービスを展開する運びとなりました。
伴走型・覆面調査サービスの4つのステップ
このサービスは、4つのステップに分かれており、明確に課題を発見し、解決策を実装する方法を提供しています。
Step1: 障害当事者による覆面調査
まず、障害者当事者やその家族が実際の店舗を訪問します。チェックインや注文、接客、館内導線など、マニュアルには記載されていない「リアルなリスクや良い点」を発掘します。この段階で現場のリスクが可視化され、具体的な改善点が明らかになります。
Step2: 課題整理に基づく研修
次に、調査結果を基にした研修が行われます。この研修は単に不備を点数化するのではなく、自社の課題を整理することを重視しています。95%以上の満足度を誇る「当事者講師によるワークショップ」を通じて、従業員の目的意識や当事者意識が強化され、組織全体がバリアフリーへの理解を深めることができます。
Step3: オペレーションの仕組み化
もともとの現場の声や負担感を反映し、個別にカスタマイズされたマニュアルの制作や運用改善を行います。このプロセスを通じて、従業員の負担を軽減し、より実効性のある対応が可能となります。
Step4: 認定取得とPR支援
サービスの最後のステップでは、観光庁が定める「心のバリアフリー認定制度」の取得を支援します。また、Ayumiが運営するメディアやSNSを通じて、取り組みを広くPRし、新たな顧客層を引き寄せる要素となります。特にこの認定は飲食店や宿泊施設に向けた重要なサポートです。
障害者の視点を取り入れる意義
Ayumiの代表理事、山口広登氏は、過去に自身も車椅子生活を送った経験があります。この体験から、ちょっとした配慮がどれほど大きな安心感をもたらすかを痛感しました。また、現場のスタッフが「どう対応すればいいか分からない」という悩みに共感を持ち、単なる批判ではなく、共に課題を整理することが重要だと訴えています。
未来の展望
今後、Ayumiはこのサービスを通じて、多くの宿泊業や商業施設がバリアフリー対応を進める助けとなります。障害の有無にかかわらず、全ての人が安心して外出や宿泊を楽しめる社会の実現に向けて、今後も邁進していく意向を明らかにしています。興味がある方は、ぜひAyumiにお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
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