ゲームで社会貢献！「PicTrée」と三井住友海上の協業発表

ゲームを通じた社会貢献の新しい形「PicTrée」

シンガポールに本社を置くDigital Entertainment Asset Pte. Ltd.（DEA）とGrowth Ring Grid Pte.Ltd.（GRG）は、三井住友海上火災保険株式会社との間で、参加型社会貢献コンテンツ「PicTrée（ピクトレ）」を用いて社会課題を解決するための協業に関する基本合意書（MOU）を締結したことを発表しました。この取り組みは、ゲームやコンテンツを通じて地域の課題に取り組む新しい試みとして注目されています。

本MOU締結の背景

世界中で進行する気候変動や自然災害の増加、インフラの老朽化、地域コミュニティの希薄化といった様々な社会リスクが浮き彫りになっています。これらの問題に対処するためには、保険を利用した「もしも」の備えに加え、日常生活を通じての「未然防止」や「被害軽減」、そして地域とのつながりがより重要になっています。そこで、スマートフォンやWeb3技術の普及を背景に、ゲームを通じて誰もが楽しみながら社会課題の解決に参加できる仕組みが現実になりつつあるのです。

「PicTrée」はその一例として、インフラ点検や地域活性、防災啓発など、実際に社会課題への対応を目指す活動が進行しています。

MOUの目的と共同での検討テーマ

今回のMOUに基づき、主に以下のテーマに焦点をあて、共同で検討を進めていく予定です。

1. 参加型社会貢献コンテンツを活用したリスク予防・被害軽減の仕組みづくり
ユーザーの行動データや投稿データを活用し、リスクを「見える化」する仕組みを考案します。また、ゲーム内のミッションやイベントに連動させた日常的な安全行動や防災行動の促進策も検討されます。

2. 地域課題解決モデルの共創
地方自治体やインフラ事業者と連携し、実証フィールドの選定や共同プロジェクトの企画を推進。観光や防災訓練、インフラ点検などを同時に満たす「マルチベネフィット型コンテンツ」を企画します。

各社の役割

- DEAの役割

社会課題解決向けのゲームプラットフォームを用いた設計・運営を行い、国内外でのネットワークを活かしたグローバル展開の可能性を模索します。

- GRGの役割

「PicTrée」などの市民参加型サービスを運営し、実証プロジェクトの設計と運用を実施します。

- 三井住友海上の役割

保険業界の知見を活用し、社会課題の選定や関連リスクの分析を行います。また、企業や自治体とのネットワークを通じての実証フィールドの共創にも寄与します。

未来に向けた展開

本MOUに基づき、三社は2026年度内を目指して、国内の自治体やインフラ事業者と連携し、具体的な実証プロジェクトを推進していく予定です。その結果を元にサービスの展開や新たな社会参加の形を創出し、「楽しみながら社会を良くする」取り組みを実現させる目標を掲げています。

「PicTrée」は、街中のインフラを撮影し、ルートの長さを競う無料のゲームアプリ。このゲームを通じてインフラの状態確認や異常の早期発見を可能にし、ユーザーにはギフト券や暗号資産DEAPcoin（DEP）が報酬として与えられる仕組みです。公式サイトでも詳細が紹介されています。

この新しい取り組みを通じて、地域の課題解決がどのように進行していくのか、さらなる展開に期待が寄せられます。