ワイヤレス給電の新時代、B&PLUSとPowercastが提携！

ワイヤレス給電の新たな挑戦

埼玉県に本社を置く株式会社ビー・アンド・プラス（以下、B&PLUS）は、米国のワイヤレス給電専門家であるPowercast Corporationとの営業および技術提携を発表しました。この提携は、2025年5月に合意され、ワイヤレス給電市場のさらなる成長を目的としています。

B&PLUSの背景と取り組み

B&PLUSは、1980年に設立され、リーンスタートアップを活用したワイヤレス給電ソリューションの開発に特化しています。特に、電磁誘導、電界結合、そしてマイクロ波技術の3つの領域での技術開発を行っており、業界のニーズに合わせた多様な製品を提供しています。

Powercast Corporationとは

Powercastは、アメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグに本社があり、短距離から長距離まで、さまざまなワイヤレス給電ソリューションを提供する企業です。特に、同社は300件以上の特許を保有し、マイクロ波技術の先駆者として知られています。PowercastのCOO兼CTO、チャールズ・グリーン氏は、このパートナーシップが両社の製品への市場アクセスを拡大し、共同の技術力を活用することで新たな成長機会をもたらすと期待しています。

新たな市場展開への道

日本市場では、915MHzが主流ですが、国内の電波規制に準じ、920MHz帯RF送信機の開発が必要になります。B&PLUSは、国内向けの技術開発に力を入れると同時に、国内認証の取得も進めています。この取り組みは、将来的な市場展開に大きく寄与するでしょう。

ワイヤレス給電ショールーム

B&PLUSのショールーム（埼玉県さいたま市大宮区）では、電動自転車やキックボード向けのワイヤレス充電システムが展示されています。また、最近新たに設置されたPowercastのマイクロ波デモ機も注目です。ショールームでは、ワイヤレス充電技術に対する理解を深めてもらうため、さまざまな機器を用いた技術体験会も実施しています。一般の方も参加できるこのイベントは、大変好評を得ており、未来のワイヤレス給電の革新を身近に感じてもらう機会を提供しています。

未来を見据えて

B&PLUSは、ワイヤレス給電技術の普及を目指し、様々な業種と提携しながら新たな製品を開発しています。将来的には、医療用機器への応用や、災害時の電力供給など、多様な可能性が広がっています。

この提携により、ワイヤレス給電の技術と市場の成長が加速されることに期待が寄せられています。新たな時代の到来を感じさせるこの動きは、今後の技術革新に大きなインパクトを与えるでしょう。