キヤノンと東京国立博物館のパートナーシップ
2025年10月、キヤノン株式会社は東京国立博物館とオフィシャルパートナーシップを結びました。この協定は、文化財の収集、保管、調査研究、公開など、多方面にわたる連携や協力の強化を目的としています。
キヤノンは、技術や知識を最大限に活かし、地域社会の持続可能な発展に寄与することを使命として掲げています。同社の社会文化支援活動の一環として、「綴プロジェクト」があります。このプロジェクトでは、先進のデジタルイメージング技術を駆使し、京都の伝統工芸の職人とのコラボレーションを通じて、日本の貴重な文化財を高精細に再現した複製品を制作しています。
この高精細複製品は、一部の文化財に代わり、一般の方々がガラスケースなしで体験できる展示を実現するなど、新たな鑑賞体験を提供しています。また、東京国立博物館にもこの技術を提供し、教育プログラムとの連携を強化してきました。
東京国立博物館は、設立以来150年もの間、日本およびアジアの文化財を対象とした収集、保存、管理、展示、調査研究といった重要な役割を担ってきました。約12万点の文化財を保有し、予防的保存や修理を行いながら、展示環境の改善にも努めています。また、学校プログラムを通じて、文化財に対する理解を深める教育普及活動にも力を入れています。
この度のパートナーシップ締結により、キヤノンと東京国立博物館は、文化財の保存と公開の両立を目指し、より強固な協力体制を築くことができました。双方は今後も連携を継続し、制作した高精細複製品を活用しながら、日本の文化財の価値を次世代へと伝え続ける活動を進めていきます。
体験型展示と文化財の重要性
これまでも、東京国立博物館では高精細複製品を用いた体験型展示が行われ、多くの訪問者に好評を得てきました。これにより、貴重な文化財に触れる機会が少ない層にも、その魅力を伝えることができます。複製品を通じて、訪問者は普段では味わえない鑑賞体験を得ることができ、実物文化財の保護にも寄与しています。
両者が協力して進めるこの取り組みは、文化財を継承し、次世代に伝えるための重要な一歩です。その活動は、地域社会だけでなく、広く日本全体に文化の継承を促すものとして期待されています。今後の展開に注目が集まります。
キヤノンは、これからも技術力を生かしながら、文化財の保存・公開活動を積極的にサポートし、日本の文化を未来へとつなげていくことでしょう。