ステムセル研究所が新しい細胞保管センターを開設
株式会社ステムセル研究所は、2025年5月9日に横浜市緑区のジャーマンインダストリーパーク内にて、第三の細胞保管センター(Cell Cryopreservation Center; CCC)を開設しました。この新施設の開設により、既存の保管体制をさらに強化し、将来の再生医療や先進医療への備えを充実させることを目指しています。
新施設の特徴と最新技術
新しいCCCでは、これまでの知見をもとにして、効率的な液体窒素供給インフラを構築しました。また、最新機器としてAZENTA社製の自動入出庫装置を導入しており、これは指定した保存検体を低温状態で自動的に引き出すことが可能です。これにより、安全性を高めつつ、作業効率も大幅に向上しています。
この新しい設備によって、当社は年間1万件を超えるさい帯・さい帯血の検体を預かる全国の医療機関との連携をより強化していく方針です。最近のかすかな出産機会に関連する再生医療や医療保険に対する需要が高まる中、こうした施設の拡充は極めて重要です。
大規模な保管キャパシティ
第3CCCには、最大15台の保管タンクが設置可能で、各タンクは約4,500件のさい帯血を保管できます。これにより新たに約70,000件分の保管キャパシティを確保し、既存の第1CCCと第2CCCと合わせて、総保管キャパシティはおおよそ20万件に達します。これほどの規模は、国内でも有数のもので、今後の研究や医療の発展に大いに寄与することでしょう。
完全なセキュリティと品質管理
当社の細胞保管センターは、優れたセキュリティシステムと厳格な管理体制が備えられています。これにより、保管される細胞や検体は万全の対策のもとで維持管理されます。詳しい情報や最新の運営状況については、公式サイトをご覧ください。
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企業概要と展望
株式会社ステムセル研究所は、「あらたしい命に、あたらしい医療の選択肢を。」というスローガンのもと、再生医療や細胞治療に特化した事業を展開しています。全国の産婦人科施設と強固なネットワークを結び、周産期組織由来の細胞バンク事業を推進しています。1999年の創業以来、資本の拡大や新技術の導入を進め、社会的な貢献を目指しています。今後は再生医療だけでなく、フェムテック(女性向け技術)などの新たな領域にも取り組んでいく方針です。
会社情報
- - 設立年月日: 1999年8月5日
- - 代表取締役社長: 清水 崇文
- - 本社所在地: 東京都港区虎ノ門 1-21-19 東急虎ノ門ビル2階
- - 資本金: 7億480万円
最新の研究と技術が融合した新しい細胞保管センターによって、ステムセル研究所は未来の医療に向けた重要な一歩を踏み出しました。