WEDDING LAPPLEの挑戦が実を結ぶ
結婚式は一般的に一日のイベントとして捉えられがちですが、WEDDING LAPPLE(合同会社SCENES)が提案する新たなスタイルが注目を集めています。愛知県を拠点に、全国でオリジナルウェディングをプロデュースしている同社に所属するウェディングプランナーの東佐江子氏が、リクルートブライダル総研主催の『GOOD WEDDING AWARD 2025』にてグランプリを獲得しました。この受賞は、彼女たちが大切にする「生きる力」というコンセプトが高く評価された結果です。
コンテストの背景と審査ポイント
『GOOD WEDDING AWARD』は、ウェディングプランナーたちの業界最大級のコンテストであり、今年で15回目の開催を迎えました。全国から集まるファイナリストたちが、書類選考を経て最終的に決まるこのコンテストでは、具体的なアイデアやプランニングスキルが審査されるだけでなく、新郎新婦の想いをどれだけ理解し、どう表現したかが重要な評価ポイントとなります。
東佐江子氏の受賞プランが描く新婚の道のり
今回、東氏が受賞した作品『ルーツを辿る結婚式』は、結婚式を三日間に分けて行う新しいアプローチです。このプランは、一般的に結婚式は一日で行うという思い込みを打破し、人生の節目を丁寧に刻むことを目的としています。具体的には、以下の三つのプログラムに分かれて進行します。
1.
Day1: 新婦とその両親が交流し、彼女の晴れ姿をお披露目する時間。
2.
Day2: 新郎新婦のルーツを確認し、両家が深く結びつく機会。
3.
Day3: 人生を支えてくれた全ての人を一つの空間に招き、感謝の心を伝える場。
このプランでは、単なる進行ではなく、新郎新婦や家族とのダイアログを通じて、彼らの見えにくかった想いや未解決の感情を紐解きながら、心が動く体験を提供することを目指しています。感情の流れに沿ったデザインが特に評価され、審査員からも高い評価を受けました。
結婚式の形、そしてプランナーの役割
近年、結婚式の形式は多様化しています、「挙げない選択」という言葉も浸透しています。しかし、東氏は「結婚式の持つ力」に改めて光を当てる挑戦を続けています。彼女のメッセージには、結婚式が新郎新婦の意志と想いをしっかりと伝えるものであるべきだという思いが込められており、対話を重ねることで真の気持ちを引き出す姿勢が垣間見えます。
WEDDING LAPPLEの未来への展望
WEDDING LAPPLEは「祝福の情景が生きる力となる結婚式」をコンセプトに、この業界で定評のあるプランニングを模索し続けています。2021年から2025年までの間に何度もベスト50に選出された実績もあり、2024年にはソウル賞も受賞しました。
今後もWEDDING LAPPLEは、ウェディングプランナーの価値を社会に伝え、「いい結婚式」を広める取り組みを続けていくことでしょう。彼らの情熱は、結婚する全ての人々に新たな可能性をもたらすものとなるに違いありません。