ゼロトラスト戦略が2022年に進展、セキュリティリーダーの声を探る

ゼロトラスト戦略の進展に向けた組織の動き



アメリカのサイバーセキュリティ企業であるIllumioが、Forrester Consultingによる調査結果を発表しました。これにより、2022年に向けたゼロトラスト戦略の普及についての状況が明らかとなりました。新型コロナウイルスの影響を受け、リモートワークが日常化するなか、組織が直面している課題と、それに対する取組みの重要性を再認識させられる結果となっています。

現在の状況



Illumioの調査によれば、75%以上のリーダーが増加するセキュリティ脅威に対抗するためにはゼロトラストの重要性が高まると認識しています。しかし、会計した結果からは、多くの企業が急速に進化するクラウド環境に適応しきれていない現実が浮かび上がっています。実に60%以上の回答者が、クラウドへの移行のスピードに対応できていないと答えており、このままでは怠慢な対応がさらなるリスクを招く恐れがあります。

セキュリティのリーダーたちは、ゼロトラスト戦略の導入がもたらす利点も強調しています。中でも、ゼロトラスト・プログラムを導入することで、52%が組織のアジリティが強化されるとし、50%は安全なクラウド移行が実現されると報告しています。さらに、48%はデジタルトランスフォーメーションの支援にも目を向けています。

課題と次のステップ



とはいえ、ゼロトラスト技術の導入を進めるにあたっての課題も明確で、企業の多くは現在その実装が初期段階に留まっています。これには、技術導入に必要な専門知識の不足が響いています。調査によると、約3分の2が、リソースや人手が不足しているとの回答があり、適切にマイクロセグメンテーションを実行するための支援が必要だとしています。

マイクロセグメンテーションは、ゼロトラスト戦略を成功に導くための鍵と言える技術ですが、適切な運用方法を確立できる企業はまだ少数派です。企業の53%が導入にコストがかかりすぎると感じており、さらに50%が拡張性の問題を指摘しています。このような情報を受け、IllumioのCTOであるPJキルナー氏は、進化する脅威に対応するためには、ゼロトラスト戦略の導入が urgentであると強調しています。

2022年予測



2022年においては、企業のゼロトラストやマイクロセグメンテーションへの投資が拡大すると予想されています。調査では2/3の回答者が、予算の確保が難しいとしつつも、全体の36%をマイクロセグメンテーション関連プロジェクトに充てる予定であることが明らかになっています。この結果から、組織は新たなビジネス環境へ適応するために必要な変化を求めていることが分かります。

本調査の結果、企業はクラウドやデータセンターの変革を促進するために、マイクロセグメンテーションに期待を寄せていると述べられています。これからのデジタル変革の時代において、ゼロトラスト戦略の重要性はますます高まることでしょう。

ゼロトラスト戦略の導入は、組織にとって維持するべき重要な選択肢として位置付けられています。次世代のセキュリティを見据えた施策の実行が急務である今、企業がどのように取り組んでいくのか注目が集まります。

本調査の詳細や資料は、こちらからダウンロード可能です

会社情報

会社名
Illumio, Inc.
住所
920 De Guigne Drive Sunnyvale, CA 94085
電話番号

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