親子の相続会話に関する実態調査
相続問題は、多くの家庭にとって避けがたいテーマです。しかし、実際的な対話はなかなか進んでいないことが、PR media株式会社による最新の調査結果から明らかになりました。この調査は、全国の30〜69歳の男女300名を対象に行われ、特に親子間の相続についての話し合いの実態が探られています。
調査の結果概要
調査結果によると、相続を「話し合うべき」と考える人は78.3%に達するものの、「具体的に話せている」人はわずか10%という大きなギャップが浮かび上がります。つまり、ほとんどの人が意識はしていながらも、実際には対話を行うことが難しいと感じているということです。
1. 相続の話は進んでいない
具体的に相続について「話したことがある」と回答したのはわずか10%。加えて、「話したことはまったくない」との回答は37.7%もあり、実質的に65.7%が親との相続に関しての深い対話を避けている実態が伺えます。相続の準備においては、事前の話し合いが不可欠であるにもかかわらず、具体的な話ができていない家庭が多いのです。
2. 思いと行動のギャップ
「親と相続について話し合うべき」と考える人が78.3%というこの調査は、意見と行動の間に大きな溝が存在していることを示しています。この意識の高さにもかかわらず、行動に移せない理由として「親がまだ元気だから」という心理が多くの人に影響を及ぼしています。
3. 健康なうちに話し合うべき
最も多い理由は「親がまだ元気で切り出しにくい」34.0%、次いで「お金の話を子から切り出すのは気が引けるから」(21.0%)、そして「親が嫌がりそう・機嫌を損ねそうだから」(19.6%)となっています。健康であるがゆえに、逆に相続の話を避けてしまうという皮肉な状況が生まれています。
4. きっかけ待ちの状況
多くの人が「親が自分から切り出すのを待つ」と答えており、待ちの姿勢が支配しています。相続におけるきっかけ待ちであるため、親子間の会話は進まない可能性が高まります。しかも、その待っている間に貴重な時間が過ぎてしまうリスクもあるのです。
5. どのような話題が出ているか
実際に話されている内容は、主に「実家・預貯金」という具体的な資産についてであり、相続税対策や不動産の活用など、専門性の高いテーマにはほとんど踏み込まれていないことがわかります。税制や不動産について話すことは少なく、身近な話から発展していない実態が見えるのです。
まとめ
この調査からは、相続についての話し合いの必要性が少なからず認識されている一方で、実際にそれを行っている家庭は非常に少ないことが明らかになりました。「話し合うべき」と思いつつも、親の健康状態を懸念することで会話を避けているという実情があるのです。
相続の話題は、親が健康なうちにこそするべきものです。待つのではなく、積極的に話を作り出す姿勢が重要です。もし話題を切り出すことが難しい場合、専門家を交えた会話を提案することが有効かもしれません。専門家が仲介することで、より具体的で実質的な話がしやすくなります。相続の準備は、早めの行動がその後の安心へと繋がるでしょう。