AIが新たな授業支援のかたちを提供する
教育現場において、教員の負担を軽減する新しいツールが登場しました。株式会社レスポンが開発した「respon LIVE-AI」は、AIを活用して授業を支援する画期的なシステムです。このツールは、OpenAI社のAIを基盤にしており、受講生の自由回答を迅速に要約・採点・評価が可能です。
創造的な授業支援ツールの誕生
レスポンは、2015年に教育機関向けのリアルタイムアンケート・出席管理システム「respon」を提供し、教員に好評を得てきました。この中で特に、自由記述形式のアンケート機能は受講生の理解度を確認するための非常に有用なツールとなっています。講義中にリアルタイムで受講生の回答を共有できることから、多くの教員がこの機能を活用しています。
しかし、大学での授業は多くの場合、受講生の数が数十名から数百名に及び、集まった回答の分析や評価は教員に大きな負担を強いていました。そこでレスポン社は、AIを使ってこの負担を軽減できるのではないかと考え、「respon LIVE-AI」の開発に着手しました。
AIによるリアルタイムな評価が可能に
「respon LIVE-AI」では、教員が受講生の自由回答をAIに処理させることができます。PCブラウザを通じて、教員は自由回答を確認しながら新たなプロンプトを作成することができるのです。AIが実行した処理結果も同じ画面に表示されるため、リアルタイムでフィードバックを得ながら指示内容を調整できます。
例えば、多数の自由回答をAIに要約させたり、教員が設定した評価基準に基づいて個別に採点・講評を行ったりすることが可能です。これらの機能により、教員は時間を有効に使うことができ、授業運営がスムーズになります。
2025年春、サービス開始予定
「respon LIVE-AI」のサービス開始は2025年春を予定しています。初期段階ではOpenAIのAIモデルを用いる予定ですが、将来的には他のAIモデルへの柔軟な移行も考えられています。レスポン社は、AIとレスポンの連携を強化し、新しい授業スタイルを提供することを目指しています。具体的な利用方法や仕様については、後日詳細が発表される予定です。この新しい授業支援ツールが教員にどのような変化をもたらすのか、今から期待が高まります。
教員の業務効率化を実現する「respon LIVE-AI」。そのサービスの詳細を心待ちにしましょう。これによる授業スタイルの革新は、教育現場に新たな風を吹き込むことでしょう。