Kyoto Makers Garageの新たな未来。事業譲渡の背景に迫る

京都 Makers Garageの新たな運営体制への移行

京都市に位置するKyoto Makers Garage（KMG）は、ハードテックやモノづくりを志す人々のための場として、ますますその重要性を増しています。令和7年3月31日時点で、運営主体がMonozukuri Venturesから合同会社TSUKUMへと移行することが発表され、モノづくりの未来に新たな風を吹き込むことでしょう。

1. KMGの設立背景と成長の軌跡

KMGは2017年に京都市の協力を得て設立され、多くの利用者に支持されてきました。「モノづくりの裾野を広げる」という理念のもと、教師やクリエイター、アーティスト、学生など、実に様々なバックグラウンドを持つ人々が自由に試作や創作に挑戦する場所としての役割を果たしてきました。年間2,000名を超える来場者が訪れるこの施設は、地域のモノづくりエコシステムを支える重要な拠点となっています。

2. 事業譲渡の理由と今後の展開

Monozukuri Ventures（MZV）は、最近ではディープテック領域へのスタートアップ支援を強化しており、その注力エリアがKMGの利益を上回る形となり、利用者層との相違が生じてきたことが事業譲渡の理由です。今後はKMGの運営がTSUKUMの徳山氏に引き継がれることとなります。これにより、KMGは引き続き地域と連携しながら、様々な分野でのモノづくり支援を強化する方針です。

3. 合同会社TSUKUMのビジョン

TSUKUMは、KMGの運営を通じてクリエイターやアーティストの支援を続けつつ、ディープテック分野にも力を入れていく予定です。特に、京都試作ネットとの連携により、さらに多様なプロジェクトに対応できるよう体制を整えています。KMGの自走を支えるため、MZVも引き続きサポートを行う予定です。

4. 事業譲渡の詳細

事業譲渡の内容は以下の通りです：

- 譲渡事業名: Kyoto Makers Garage運営事業
- 譲受会社: 合同会社TSUKUM
- 所在地: 京都府京都市下京区朱雀宝蔵町73-1 ライトワンビル1F
- 電話番号: 075-205-5319
- 譲渡会社: 株式会社Monozukuri Ventures Holdings
- 所在地: 京都府京都市下京区大政所町680-1
- 電話番号: 075-874-2426

5. 未来への期待

KMGの新たな道筋により、より多くのクリエイターやスタートアップが集い、新たな価値が創造されることが期待されます。今後も地域の皆様と共に、モノづくりの未来を切り拓いていくKMGの姿勢に注目が集まります。皆様の温かい支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

6. Monozukuri Venturesの今後

Monozukuri Ventures自体も、日米のハードウェア・スタートアップ57社に投資を行い、多様なプロジェクト支援を通じて成長を続けています。特に、189以上の試作や量産化のプロジェクト支援の実績はその信用の証です。今後とも新たなスタートアップの支援に挑んでいくという姿勢は変わりません。

KMGの次なるステップをともに見届けていきましょう。