新触媒「CHOIS-5D」発表
2024-07-05 12:46:00

触媒事業のエヌ・イー ケムキャット、脱ベンジル反応用新触媒「CHOIS-5D」を発表!環境負荷低減と高活性を実現

パラジウム量を半減!環境負荷低減と高活性を実現した新触媒「CHOIS-5D」



エヌ・イー ケムキャット株式会社は、脱ベンジル反応用新触媒「CHOIS-5D」を開発し、2024年7月4日に開催された「日本プロセス化学会2024サマーシンポジウム」にて発表しました。

N,O-ベンジル基は、水酸基やアミノ基の保護基として広く用いられています。特に、高い化学反応制御が求められる医薬品中間体などの有機合成において、ベンジル基のスムーズな脱離が重要となります。

従来、N,O-ベンジル基の脱保護には、水素雰囲気下、Pd/Cを用いた接触水素化反応が一般的でした。しかし、高濃度の10wt%以上のパラジウムを担持した触媒が必要であったため、貴金属コストが課題となっていました。

エヌ・イー ケムキャット株式会社が開発した「CHOIS-5D」は、従来品と比べパラジウム担持量を5wt%に半減させながら、高い触媒活性を維持することに成功しました。

「CHOIS-5D」の主な特徴



1. パラジウム量低減: 従来の10wt%から5wt%にパラジウム担持量を半減させながらも、高い触媒活性を実現しました。
2. 環境負荷低減: 室温など温和な条件下で脱保護反応が可能となり、エネルギー消費量の削減にも貢献します。
3. 長期保存: 経時変化がなく、長期間保存が可能です。
4. 利便性: 様々な有機溶媒で使用でき、反応系へのPd溶出は1ppm以下(検出限界以下)と、合成後の精製プロセス工程を簡素化できます。
5. 多反応性: 脱ベンジル反応に加え、共存するオレフィン、ニトロの水素化も同時に進行させることが可能です。

環境負荷低減と高活性化を両立した新触媒



「CHOIS-5D」は、貴金属コストの削減、環境負荷の低減、高活性化など、様々なメリットを備えた画期的な触媒です。エヌ・イー ケムキャット株式会社は、今後も更なる研究開発を進め、持続可能な社会の実現に貢献していくとしています。

エヌ・イー ケムキャット株式会社について



エヌ・イー ケムキャット株式会社は、1964年に設立された、触媒の開発・製造・販売を行う企業です。プロセス触媒、自動車排ガス浄化触媒、燃料電池電極触媒等の開発・製造・販売、貴金属の回収・精製を行っています。

本社: 〒105-5127 東京都港区浜松町2丁目4番1号 世界貿易センタービルディング南館 27 階
沼津事業所: 〒410-0314 静岡県沼津市一本松 678
つくば事業所: 〒306-0608 茨城県坂東市幸神平 25 番3号

エヌ・イー ケムキャット ホームページ:
https://www.ne-chemcat.co.jp/


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