熊本ヴォルターズ、新施設『VOLTERS GX』完成!大学との連携でチーム強化へ
Bリーグ2部の熊本ヴォルターズが、熊本大学渡鹿体育館を改修し、クラブハウス機能を有する新施設『VOLTERS GX』を完成させた。7月1日から運用を開始した。
同施設は、2024年4月に熊本大学、桜十字グループとの三者間で締結された包括連携協定に基づき実現した。協定では、熊本大学渡鹿体育館を共同研究拠点とし、ヴォルターズのクラブハウス機能を持つ施設とすることを発表していた。
『VOLTERS GX』は、バスケットボールコート1面、選手ロッカー、ケアルーム、コーチルーム、トレーニングエリアを完備。これまで、益城町を中心とした公共施設で練習を行っていたヴォルターズにとって、練習環境が大きく改善された。
特に、ウエイトトレーニングに関しては、これまで民間のジムと提携し、練習後にジムまで移動してトレーニングを行っていた。しかし、『VOLTERS GX』では専用のトレーニングエリアが設けられ、より効率的なトレーニングが可能になった。
施設のネーミングライツはヴォルターズが取得し、「VOLTERS GX」と命名された。これは、体育館(GYM)の「G」と、大学との連携による付加価値の「X」を掛け合わせ、相乗効果を生み出すことを意味している。
『VOLTERS GX』は、トップチームの練習やトレーニングだけでなく、ユースチームの練習にも利用される。また、熊本大学教員・院生・学生によるトレーニング研究、戦術分析などの共同研究拠点としても活用される。
Bリーグの島田慎二チェアマンは、この取り組みについて、「地元国立大学・オーナー企業・クラブの連携に基づき、クラブの練習拠点が大学内に整備されることは、Bリーグはもちろん、日本のスポーツ界でも極めて先進的な取り組みです。」とコメントした。
さらに、この共同研究を支援するため、7月15日よりクラウドファンディングを実施予定。ファンやブースターは、トレーニング機器の購入や共同研究費用への支援を通じて、チームの強化に貢献できる。
『VOLTERS GX』は、ヴォルターズにとって新たな拠点となるだけでなく、熊本大学との連携を通じて、チームの強化、地域貢献、そして日本のスポーツ界の発展に貢献していくことが期待されている。