Fujitsu Technology Parkの再開発プロジェクトについて
富士通株式会社が川崎市との連携の下、Fujitsu Technology Parkの再開発プロジェクトを始動しました。この取り組みは、2025年6月に迎える創立90周年を記念したもので、地域社会や研究機関とのオープンイノベーションを促進することを目的としています。
プロジェクトのコンセプトと目指すもの
このプロジェクトの中心にあるのは、「Open Innovation & Technology Park」をコンセプトとし、4つのテーマに基づくエリアの開発です。これにより、地域の人々や組織がつながり、持続可能性やイノベーションの促進を図ることが期待されています。
1. 豊かな環境を創造するまち
このエリアでは、生物の多様性を守るための緑地の整備や、自然との共生を進める施策が導入される予定です。地域のサステナビリティを高めるために、多角的な取り組みを行い、地域内での意識の普及を目指します。
2. テクノロジーで社会をひらくまち
地域との連携を強化し、イノベーションの創出を通じて、日常生活の質を向上させることが狙いです。テクノロジーを活用し、課題解決を図ることで、新しい価値を生み出します。
3. スポーツと健康のまち
先進技術を駆使して、新しい健康体験を提供するエリアも設けられます。スポーツ活動を通じて、住民のウェルビーイングを促進し、人々の心身を満たす空間を提供します。
4. 創業の精神が息づくまち
川崎市は富士通の創業の地でもあるため、その精神を継承していくことも重要視されています。地域の成功事例や事業を結び付けることで、持続的な成長につなげます。
再開発プロジェクトの経緯
富士通は、2011年から川崎工場(現Fujitsu Technology Park)の再開発に着手しましたが、2015年に計画見直しが入ったため、一時中断。その後、老朽化した施設の解体が進められています。2024年度上期には、研究開発機能をFujitsu Technology Parkに集約し、本社機能が移転される予定です。
2025年1月には、世界最大級の1000量子ビットの超伝導量子コンピュータ施設の建設が始まり、これも再開発計画の一環です。2035年の創立100周年を視野に、段階的にイノベーションを加速させます。
今後のステップ
再開発プロジェクトは段階的に進められ、それぞれのステップで地域の皆様への説明が行われます。
Step1: Fujitsu Arena(仮称)
敷地北側に新たに体育館棟が設けられ、ここではテクノロジーを活用したさまざまなスポーツイベントが行われる予定です。また、災害時には地域住民の避難場所としても機能します。
Step2: Fujitsu Museum/Open Innovation(仮称)
Fujitsu Technology Parkのゲートウェイとして、新しい多目的施設が誕生します。この施設では、テクノロジーを体験し、創造性を刺激する多様なイベントを通じて、地域への貢献を図ります。
まとめ
Fujitsu Technology Parkの再開発は、地域社会との共生を図りながら、未来に向けた新しい価値創造を確信なく推進していきます。このプロジェクトを通じて、川崎市が持続可能な未来都市として進化することが期待されます。
この取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)への貢献とも言える改革であり、企業の社会的責任を果たしていくことで、より良い社会の実現を目指しています。