中小コールセンターでも利用可能な音声認識AI「ForeSight Voice Mining」
コールセンター向け音声認識AIの新展開
NTTテクノクロスの音声認識AIプロダクト「ForeSight Voice Mining」(以下、FSVM)は、従来のオンプレミス型からクラウドサービスへと進化を遂げました。この新たな進展により、中小規模のコールセンターでも導入が容易になることが期待されています。これまで、FSVMは特に大規模なコールセンターに焦点を当てており、すでに56,000席以上に導入されてきましたが、オンプレミス型の壁が中小企業への普及を妨げていました。
オンプレミスからクラウドへ
FSVMがクラウドサービス化されることで、システム構築にかかる手間や初期費用が大幅に削減されます。これにより、迅速かつコストを抑えた導入が可能になり、中小規模のコールセンターでも同等の機能を享受することができるようになります。最短1週間での導入が可能で、数十席から利用を開始できるため、業務の効率化が期待されます。
主な機能
FSVMのクラウドサービスでは、以下の特長が提供されます:
1. 音声認識&通話要約機能
通話がリアルタイムで音声認識され、通話終了後に生成AIが要約を作成します。この機能により、オペレーターは通話後の手間を大幅に削減できるため、業務の効率が向上します。
2. マニュアル表示機能
通話内容に応じて適切なマニュアルを自動表示することで、未経験のオペレーターもスムーズに対応できるよう支援します。これにより、オペレーターのスキル向上と顧客満足度の向上が同時に図れます。
3. 通話モニタリング機能
管理者は、複数のオペレーターの通話をリアルタイムでモニタリングできます。この機能により、遠隔地にいる管理者でも即座に対応や支援が可能となるため、業務の透明性が高まります。
4. 通話の応対品質評価
通話後、システムが自動的に応対品質を評価し、管理者の負担を軽減します。このプロセスにより、応対品質の向上が期待され、コールセンターのサービス全体の品質向上に寄与します。
今後の展望
今後、NTTテクノクロスはFSVMクラウドサービスへの生成AI機能の追加を行い、さらなる高度な機能を提供する計画です。これにより、コールセンターの業務効率化だけでなく、顧客体験(CX)の向上にも寄与することを目指しています。具体的な価格やオプションについては、直接の問い合わせが必要ですが、コスト面からも魅力的な選択肢となることでしょう。
まとめ
FSVMのクラウド化は、コールセンター業務に新たな風を吹き込む転換期となります。中小規模のコールセンターが競争力を高め、顧客満足度を向上させるための強力なツールとなることが期待されます。これからの展開に注目していきたいところです。
会社情報
- 会社名
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NTTテクノクロス株式会社
- 住所
- 東京都港区芝浦3-4-1グランパークタワー 15階
- 電話番号
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