ニフティ株式会社が運営する子ども向けウェブサイト「ニフティキッズ」は、2025年を象徴する漢字を小中高校生を対象に選ぶ調査を行い、その結果を発表しました。今回の調査では、合計1,248件の有効回答が得られ、子どもたちがどのような思いを持ってこの漢字を選んだのか、その理由が分かる興味深い結果となりました。
まず、2025年の漢字として選ばれた1位は「米」。これは、2024年に起きた米不足の影響が色濃く反映されていることが伺えます。「急にお米が高くなっちゃった」「日本が米不足になって大変な年だった」というコメントが多く寄せられ、子どもたちが日常生活の中で感じた影響が漢字の選定に直結していることが確認できました。「米」は初めてのランクインであり、この年が子どもたちにとって特別な意味を持つ年であったことが示唆されています。
続いて、第2位に選ばれたのは「恋」と「推」。恋には「好きな人ができたから」「恋愛のことで悩んで一喜一憂していた」といった声が寄せられ、子どもたちの恋愛観や感情の変化が反映されています。このように恋愛を意識する子どもたちが増えてきていることが感じられます。
一方、「推」は近年の「推し文化」の影響を受けており、なんと95%以上の子どもたちが「推し」を持っているという調査結果も出ています。「推しに救われた年だった」「推しが出ている番組を見てキュンとした」といったコメントからは、推しの存在が日常生活を豊かにしていることが伺えます。これが順位にどのように影響しているかも興味深い点です。
第3位は「楽」となり、2022年から2024年にかけて1位を堅持していた「楽」が今回3位に後退しました。「楽しいことが多かった」という意見や、学校生活を楽しむ声が集まっており、全体として子どもたちが充実した日々を送っていることが伝わります。
その他にも、熊による被害を受けた「熊」や、万博に関連する「博」といった声も寄せられ、地域や家庭での出来事が子どもたちの意識に強く影響を与えていることが感じられます。過去の調査データを見ても、「恋」は2017年から3年連続で1位を獲得していたにもかかわらず、昨年の4位から再度2位にランクアップするなど、動向の変化が見受けられます。
このように、2025年の漢字ランキングからは、子どもたちが日常生活の中で感じている所感や価値観が鮮明に浮かび上がります。「ニフティキッズ」は、これからも子どもたちが安全に利用できるコンテンツを提供しつつ、大人にも役立つ情報を発信していくことを目指します。