2024年版 歯科企業・歯科製品評価結果
WHITE CROSS株式会社は、2024年末に実施した「ユーザーが選ぶ歯科企業・歯科製品調査」の結果を発表しました。この調査は、日本全体の歯科医師の約33%が会員として参加するWHITE CROSSが行ったもので、日々の臨床現場で使用される歯科製品と企業に関する大規模な評価が行われました。調査対象は、全国の歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士など、医療従事者と医学生を含む多岐にわたります。
各部門で1位を獲得したブランド
なんと、調査では「ユニット部門」「インプラント部門」「コンポジットレジン部門」「手用歯ブラシ部門」を含む10部門で、特に輝かしい結果が得られました。ここでは、その一部を詳述します。
ユニット部門
この部門では、モリタ社が大きな成功を収めました。同社は創業から100年以上の歴史を持ち、国内での市場シェアもトップレベルです。特に、モリタ社のスペースラインシリーズやシグノシリーズは、高い機能性とともにデザイン性の両方を兼ね備えており、グッドデザイン・ベスト100を受賞するなどの実績があります。加えて、コストパフォーマンスの面では、ヨシダ社のユニットが非常に人気でした。
インプラント部門
インプラント部門では、スイスのストローマン社が全ての評価軸で1位を獲得しました。この会社は、世界的に高いシェアを誇るインプラント製造企業で、その製品は“安心に、シンプルに、そして柔軟に”を理念に掲げており、多くのユーザーに愛されています。その人気は、使いやすさや信頼性に基づいていることが分かります。
コンポジットレジン部門
次いで、クラレノリタケデンタル社の「クリアフィルマジェスティ」がこの部門で1位に選ばれました。この製品は、強度がありながら、短時間で光沢が得られる特性を持ち、異なる粘度の選択肢が用意されているため、施術を行う歯科医師の好みに合った選択が可能です。また、2021年に登場した「クリアフィル® マジェスティ® ES フロー Universal」は、カラーバリエーションの少なさをカバーしており、ユーザーに高評価です。
手用歯ブラシ部門
手用歯ブラシ部門では、ジーシー社の「ルシェロ」が4つの評価基準で1位を獲得しました。この製品は、ペリオ予防とカリエス予防のための特別なデザインが施されており、コストパフォーマンスの観点でも評価されています。さらに、低価格を実現したオーラルケア社の「タフト24」は、100円台でのコストを維持しており、コスパの面での1位を獲得しています。
調査の詳細
調査は2024年11月から12月にかけて行われ、各調査の有効回答数は200~400件に達しました。参加者は、歯科関連の専門職の方々で、詳細な結果が得られることによって、さらなる研究や製品改善のための貴重なデータが得られました。
WHITE CROSSの目指すもの
WHITE CROSSは「歯科医療の社会的価値を高める」を目指して、専門職のためのメディアプラットフォームを運営しています。最近では、全体の健康と口腔の健康が密接に関連していることが注目されており、国民皆歯科健診が推進されています。これによって、歯科医療業界は大きな変容を迎えており、WHITE CROSSはデジタル技術を駆使し、業界全体の発展に寄与することを目指しています。
詳しい情報やデータについての問い合わせは、公式サイトを通じて行えます。私たちの健康に密接に関わる歯科医療の未来を、一緒に見守りましょう。