フクシマガリレイ株式会社(以下、フクシマガリレイ)が2025年4月、冷媒ガス漏れに関する新しい保証制度を導入します。この制度は、スーパーマーケットなどの小売業や物流施設における冷媒ガス漏れの影響を受ける自社施工物件が対象で、冷却不良や修理にかかる費用を10年間保証するものです。この取り組みは、同社が製造する冷凍機内蔵型製品にも拡大され、冷媒ガス漏れが発生するリスクを少しでも軽減し、顧客に対する信頼性を高めることを目指しています。
冷媒ガス漏れ10年保証メンテナンス契約の概要
冷媒ガス漏れが発生すると、冷却性能が低下し、商品の品質にも悪影響を及ぼします。特に、フクシマガリレイが手掛けるショーケースや冷凍機は、店内の冷却設備として多くの店舗で利用されています。それらの冷凍機は、屋外や屋上に設置されており、冷媒ガスが行き来する配管システムが必要です。そのため、漏れによる冷却不良は、商品の安全性や鮮度に直結します。
2025年から始まるこの《冷媒ガス漏れ10年保証 メンテナンス契約》では、契約した店舗に対して遠隔監視システムを導入し、日々の運転状況をAIでチェックします。これにより、問題が発生する前に異常を検知し、即座にメンテナンスを行えるようにします。この取り組みは、冷却設備の安定した稼働を維持し、食品ロスを減少させることにも貢献します。
製品保証対象の拡大
これまでフクシマガリレイは、ノンフロン冷媒R1234yfを採用したいくつかの業務用冷凍冷蔵庫や製氷機に対して、冷媒漏れによる修理費用を全額保証する取り組みを行ってきました。2025年4月からは、これを当社が製造する冷凍機内蔵型すべての製品に拡大し、より多くのユーザーの問題解決を図ります。
環境への配慮
フロンは1960年代に広く普及しましたが、オゾン層の破壊や地球温暖化への影響が指摘され、段階的な使用削減が課題となっています。フクシマガリレイは、その環境問題に対して「Dramatic Future2050」というビジョンを掲げ、2024年にはSDGsに沿った環境アクションも展開しています。
具体的には、次世代の冷媒研究やガス漏れを防ぐ製品構造の設計、ガス漏れ予兆警報システムの開発に取り組み、冷媒ガス漏れの問題を解消するための努力を重ねてきました。これらの努力によって実現した冷媒ガス漏れ10年保証は、フクシマガリレイの信頼性を一層高めるものです。
この新しい保証制度は、安心して商品を保管できる環境を提供し、持続可能なフードチェーンの確立に寄与します。フクシマガリレイは今後も、冷媒漏れによる環境負荷の軽減と、食品ロスの削減を目指し、様々な社会的課題の解決に向けて積極的に行動していきます。