次世代蓄電池技術全固体LiS電池の魅力
全固体リチウム硫黄(LiS)電池は、次世代の蓄電池として注目を集めています。その理由は、高エネルギー密度や軽量化、資源の制約に対する対応力です。しかし、この技術にはいくつかの課題が存在します。体積変化や低導電性、界面抵抗、サイクル劣化などがそれにあたります。それに対処するためには、材料設計と製造プロセスの革新が不可欠です。
工程の新たなアプローチ
産業技術総合研究所(産総研)では、全固体電池の製造プロセスに革新をもたらすための技術開発が進められています。従来の方法では固体電解質(SE)を事前に合成し、その後に活物質や導電材と混合していましたが、産総研の新しいアプローチでは、SEの原料、活物質、導電材を一括でメカニカルミリング処理します。これにより、SEのその場生成と電極合材の複合化を同時に実現することができるのです。
この技術は、工程を簡略化し、材料設計の自由度を高め、微分散化を実現する可能性があります。また、活物質の改質にも寄与することが期待されています。
セミナーの内容
2026年8月26日に開催されるセミナーでは、全固体LiS電池に関する以下のトピックが紹介されます。
- - 技術的背景と課題: 全固体LiS電池に関する基本的な情報や、現在直面している諸問題を詳しく説明します。
- - 合材設計: Li₂S正極とSi負極を用いた電極および導電材の設計について説明します。
- - 容量低減技術: Si負極の不可逆容量低減に向けた部分Li化技術についても具体的なケーススタディを交えて紹介します。
- - フルセルデータ: フルセル実証データや今後の課題についての共有にも注目が集まります。
参加対象者
このセミナーは全固体電池やリチウム硫黄電池、硫化物系固体電解質の研究・開発に関わっている方はもちろん、次世代電池材料や製造プロセス、そして新規テーマを探求している方にとっても有益です。
参加者は、電池材料の製造プロセスの簡略化や、メカノケミカル反応、二軸混練・ミリング技術に興味がある方々です。また、高エネルギー密度や軽量化、低コスト化、資源制約対応を見据えた技術を検討している企業の方々もぜひ参加してください。
開催情報
- - 日時: 2026年8月26日(水)15:30-16:45 (情報交換会 16:45-17:30)
- - 形式: 現地(Incubation CANVAS TOKYO)とオンラインのハイブリッド形式
- - 定員: 現地参加100名、オンライン参加無制限
- - 参加費: 無料
次世代電池材料および技術に関心をお持ちの企業や研究者の皆さま、この機会をお見逃しなく。セミナーでの新たな出会いや情報の共有が、今後の共同検討のきっかけとなることを期待しています。詳しい情報やお申し込みは、以下のリンクをご覧ください。