サステナビリティを推進する新たな動き「SLC」に注目
近年、企業のサステナビリティに関する取り組みがますます重要視されています。そんな中、日本最大級のサステナビリティリーダー集団、
Sustainability Leadership Community(SLC)が活動を開始しました。このコミュニティは、「サステナをともに」をテーマに、企業や個人、道徳的に価値観のあるリーダーたちが集い、サステナビリティに関する幅広いリテラシーを向上させることを目的としています。
2025年7月15日には、SLC初の実務者向け勉強会である「第1回SSBJ分科会(初級)」が開催され、大手企業の実務担当者たちが一堂に会しました。この分科会の目的は、2025年3月に公表された
SSBJ基準への実務的な対応を話し合うことです。SSBJ基準は、企業に対する財務情報と非財務情報の同時開示を求めるもので、2027年から適用が始まる予定です。
SCB分科会の背景
SSBJ基準は、透明性のある非財務情報の開示を企業に求めており、具体的にはガバナンス体制やGHG排出量、サプライチェーンのリスク管理などが含まれます。これにより、企業は持続可能性に関する情報をしっかりと開示し、より信頼性の高い経営を進めることが求められます。特に、早期に基準に対応しなければならない企業にとって、具体的な課題や成功事例を共有することが重要です。
このような背景のもと、SLCは、各社が抱える課題をオープンに話し合える場を設けることにしました。今回の分科会では、BSIグループジャパン株式会社の吉田太地氏を特別講師としてお招きし、講義が行われました。参加者たちは、「SSBJ対応状況チェックシート」を活用して自身の企業の進捗を確認し合い、グループディスカッションを通じて活発な意見交換が行われました。
分科会の成果と未来に向けて
分科会の後には懇親会も行われ、参加者同士の親睦が深まりました。また、アンケート結果では多くの参加者が「実務に役立つ内容だった」との評価をいただきました。SLCは、今後もサステナビリティに関する実務担当者を支援するさまざまなイベントや情報共有の機会を提供していく所存です。
次回の分科会は、2025年8月から2026年1月にかけて全7回を予定しており、さらに多くの企業が集まることが期待されています。その目的は、企業価値向上を通じた持続可能な未来の実現です。SLCに参加することで、他社とのネットワークを築き、最新のベストプラクティスを学ぶことが可能です。
「日本をSX先進国へ」プロジェクトも始動
このような背景のもと、Booost株式会社は「日本をSX先進国へ」プロジェクトを立ち上げました。これは日本企業が直面している「サステナビリティ2026問題」の解決に向けた取り組みです。多くの企業がサステナビリティ関連情報の開示に遅れをとっており、危機感を持つ必要があります。このプロジェクトでは、実務担当者と経営層向けのイベントを通じて、サステナビリティの確固たる取り組みが進められます。
春から夏にかけて、SLCはさらに多くの活動を展開し、サステナビリティ分野での日本企業の競争力を高めていく予定です。さあ、サステナビリティの未来に向けて、一緒に進んでいきましょう!