AIによる飲食店予約の新時代
株式会社IVRyが提供する対話型音声AI「アイブリー」と、株式会社TableCheckが業務提携を結び、飲食店向けのAI電話予約サービスを開始しました。このサービスは、2025年7月24日より飲食店で利用可能となり、営業時間を問わず予約が可能になることが期待されています。
背景にある業界の課題
近年、飲食業界は人手不足と原材料費の高騰に直面し、限られたスタッフでのオペレーション維持が求められています。特に、繁忙時の電話予約に関する応対は、スタッフの負担を増加させ、サービス品質の低下を招く第一の要因とされています。さらに、頻繁に発生する機会損失も懸念されていました。
AI電話予約サービスの概要
今回の連携により、AIが24時間365日、飲食店に対する予約の問い合わせに対応します。お客様が店舗へ電話をかけると、AIが予約日時や人数などの情報をすばやく取得し、テーブルチェック上の空席状況を確認。空席がある場合、名前を伺い予約を完了させます。空席がない際は、他の日時を提案するなど、人間の接客に近い柔軟な対応を実現します。予約完了後には、関連する情報がSMSでお客様に送られ、店舗も予約内容を確認できます。
期待される成果
1.
業務効率の向上: AIによる自動応答で電話対応の負担を軽減し、スタッフはコア業務に専念できます。
2.
予約機会の最大化: 24時間の自動受付で、営業時間外や繁忙時に掴みづらい予約も獲得することができます。
3.
顧客満足度の向上: お客様の待ち時間が減少し、スムーズな予約体験を提供ことで顧客満足度に寄与します。
AI電話予約サービスのデモも行っており、興味のある方は指定のデモ番号で体験が可能です。
導入店舗からの声
大阪市の「梅田 ブルーバード」では、特にランチタイムの予約管理が向上したと高く評価されています。繁忙時や営業時間外の電話には今まで対応しきれないことも多かったのですが、AI導入により満席の場合でも代替案を提案してくれるため、忙しい現場でも安心して業務に集中できる環境が整ったとのことです。
テーブルチェックとIVRyのビジョン
テーブルチェックの竹上清(Kevin)氏は、AIとの会話による予約体験が多くのレストランとゲストに新しい価値を提供するとコメントしています。両社は今後もこの連携を通じて飲食業界のDX推進を図り、新たなサービスを実現することを目標としています。
飲食店の予約システムは、今後ますますAI化が進むでしょう。AIを活用した新たなビジネスモデルにより、飲食店業務の効率化が進み、さらなる顧客体験の向上が期待されています。