住友林業、LGBTQ施策評価でゴールド認定
住友林業株式会社が、LGBTQ施策を評価する「PRIDE指標2025」において最高位のゴールド認定を獲得しました。この栄誉は、4年連続での受賞にあたります。LGBTQが自分らしく働ける職場を目指す取り組みとして、高く評価された結果です。
PRIDE指標とは
「PRIDE指標」は、任意団体「work with Pride」が2016年に日本で初めて策定した評価基準です。この指標は、LGBTQへの配慮や支援の状況を測るためにゴールド、シルバー、ブロンズの3つのカテゴリーに分かれています。ゴールド認定を得るためには、以下の5つの分野で評価基準を満たす必要があります。
- - Policy(行動宣言)
- - Representation(当事者コミュニティ)
- - Inspiration(啓発活動)
- - Development(人事制度・プログラム)
- - Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)
これらを確実に実施している企業がゴールド認定を受けることができます。
住友林業の具体的な取り組み
住友林業は、LGBTQの知識と理解を社員に広めるため、2021年から600名以上の社員を対象に研修を行いました。この研修は、役員や各部・支店の責任者、採用・研修部門の社員も含まれており、企業全体でLGBTQへの理解を深めることを目指しています。さらに、全社員がe-ラーニングを受講することを推奨し、社外相談窓口を設置しています。
また、2022年1月には「パートナーシップ制度規程」を制定し、同性パートナーや事実婚のパートナーに社内制度や福利厚生を同一に適用しました。社員向けには、自社オリジナルのアライステッカーを配布し、LGBTQへの理解を広げる活動も行っています。今年の6月からは、プライド月間に合わせて、オンライン会議用の背景画像を提供するなど、社員がLGBTQのサポートを示すための環境を整えています。
今後の展望
住友林業は2030年を目指した長期ビジョン「Mission TREEING 2030」を掲げています。このビジョンは、「地球環境への価値」、「人と社会への価値」、「市場経済への価値」の3つの視点から、働く人が充実感を持てる環境作りに取り組むための9つの重要課題を設定しています。これにより、サプライチェーンに関連する全ての人々が安全で健康に、また活き活きと働ける職場環境を創出することが期待されています。
住友林業のこれらの取り組みは、LGBTQコミュニティの理解促進と社内の多様性を重視した企業文化の形成に寄与しています。今後も引き続き、進化を遂げることが期待されます。