ピジョンが中学生へ育児の重要性を伝える授業を実施
2024年10月22日と24日、東京都江東区のかえつ有明中学校で、ピジョン株式会社が「赤ちゃんを知る授業」を実施しました。このプログラムは、出産や育児に関する早期教育をテーマに、全国の中学生に向けて実施され、一人ひとりが赤ちゃんに対する理解を深め、育児への優しさを育むことを目的としています。
取り組みの背景
近年、社会では核家族化や少子化が進んでおり、赤ちゃんや育児に関する経験が乏しい中学生が増えています。このような状況では、育児についての無理解が広がり、育てることの重要性が見失われる可能性があります。ピジョンはこの問題を解決するため、育児に対する理解を深める授業を提供し、社会全体で育児を考えるきっかけを提供しようとしています。
授業の内容
生徒たちは授業を通じて、自身の赤ちゃん期のエピソードを振り返ったり、赤ちゃんの成長に対する考え方を学びました。また、赤ちゃんが泣く理由や行動の基本を理解し、子どもたちに育児の実態を知ってもらうことが狙いです。
体験学習では、妊婦ジャケットを着用し、実際の妊娠期に感じる動きづらさを体験。さらに、狭い通路をベビーカーで通る体験を通じて、育児中の困難さを実感しました。これにより、ただ知識を得るだけでなく、体感を通じてリアルな育児の課題を理解しました。
グループディスカッション
授業の一環として、生徒たちは育児中のママやパパが直面する課題について話し合いました。街中で困っている親を見かけたとき、どのようにサポートできるかを考えるこのセッションでは、具体的な行動が共有され、「声をかけてあげたい」といった意識の変化が見られました。
参加した生徒の反応
妊婦ジャケットを着た生徒たちからは、「予想以上に重く、動くのが難しかった」といった感想が寄せられ、妊娠の大変さに気づく機会になりました。また、ベビーカーを押しての体験からは、周囲への配慮が必要であることを再認識したというコメントもありました。
吉井小鈴先生は、授業実施後に「リアリティのある学びを得られた」と感じ、自分の周りにいる赤ちゃんや妊婦に対しての理解を深めることができたと語りました。この授業が生徒たちにとって、未来の育児にやさしい社会を築く一助となることを期待しています。
アンケート結果
授業後のアンケートでは、生徒の約95.9%が育児には周囲の協力が必要だと回答。赤ちゃんへの関心も約17ポイント上昇し、自分自身にもできることがあると感じた生徒が多数いたことがわかりました。これにより、ピジョンの「赤ちゃんを知る授業」は、育児と社会とのつながりを意識するきっかけを与えることができたと言えるでしょう。
今後の展望
ピジョンは今後も全国の中学校で「赤ちゃんを知る授業」を提供し、育児の重要性を広めていく予定です。子どもたちが未来の育児を支える環境を築くために、教育を通じて社会に貢献する取り組みを継続していきます。