インフルエンザ啓発活動
2025-11-04 11:22:23

仕掛学を使った新しいインフルエンザ予防接種の啓発活動とは?

仕掛学を活用したインフルエンザ予防接種の啓発活動



熊本市に本社を構えるKMバイオロジクス株式会社が、新たにインフルエンザ予防接種に関する啓発活動を始めることとなりました。この活動は、大阪大学大学院の松村真宏教授の監修を受け、松村教授が提唱する「仕掛学」という理論を基に展開されます。インフルエンザは毎年秋から冬にかけて流行し、特に高齢者や基礎疾患を持つ人々にとっては、感染リスクが高まる季節です。昨年(2024〜2025年)の調査によれば、インフルエンザ患者数は1999年の統計開始以来で最も多く、感染拡大に対する警戒が強まっています。

KMバイオロジクスは、予防接種の重要性を広めるため、生活者が自ら選択肢を考えるきっかけを提供したいと考えています。そのためには単に「接種するべき」と言うのではなく、「受ける理由」と「受けない理由」を両方提示し、個人の判断を尊重する形を採ることが重要です。このアプローチにより、インフルエンザ予防接種に対する理解を深め、最終的には感染予防につながることを期待しています。

仕掛学とは?



「仕掛学」とは、人々の行動を自然に引き出すための仕掛けを研究する学問です。松村教授はこの理論をもとに、人々が思わず試してみたくなるような仕掛けを設計し、日常生活の中での選択を導くことを目指しています。今回の啓発活動では、通行人がふと立ち止まり、自分や家族の健康を考えるきっかけを作り出すことが狙いです。これは、決して施策の一環として接種を強く促すものではありません。

施策の具体的内容



啓発活動は、2025年の11月3日から11月23日までの期間にわたり、大阪府の阪急梅田ウイングウォールにて実施されます。展示内容は、インフルエンザワクチンに関する情報を包括的に提供し、「受ける理由」と「受けない理由」をそれぞれ7項目ずつ提示する形を取ります。こうした中立的な視点からの情報提供により、生活者が自らの価値観に基づいて判断できるよう意図されています。

施策の一環として掲載される情報は、接種を推奨するものではなく、賛成・反対の意見を同じ量・トーンで提示します。これにより、偏った情報提供を防ぎ、より多角的な理解を促進します。また、地域の人々が日常生活で抱える様々な考えや意見を集めて、特定の選択肢に誘導することなく、幅広い視点を持った情報を呈示するよう配慮されています。

松村教授の見解



松村教授はこの取り組みについて、「仕掛学を使用することで、“打つべきか否か”という情報を提供するのではなく、『自分で考える』という行動を引き出すことが本質である」と述べています。通行人がふと立ち止まり、自分や家族の健康について考えることができるような、小さな「きっかけ」を創出することが目的です。

この啓発活動は、私たち一人一人にインフルエンザに対する意識を高め、予防接種という選択を考える良い機会となることでしょう。KMバイオロジクスは、今後も社会全体での健康意識の向上に向けて尽力していく方針です。


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会社情報

会社名
KMバイオロジクス株式会社
住所
熊本県熊本市北区大窪一丁目6番1号
電話番号
096-344-1211

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