在りし日の文化を未来へつなぐ
2025年7月28日、2025大阪・関西万博の「BLUE OCEAN DOME」(ZERI JAPAN)で、株式会社はせがわが開催した「SDGs EVENING TALKS」にて、企業相談役の長谷川裕一が講演を行いました。今回のテーマは「“おかげさま”の心で未来へつなぐ― お仏壇のはせがわのサステナビリティ」。
講演の要点
講演では、はせがわが掲げているサステナビリティの基本方針「すべてのご縁への感謝=“おかげさま”」を基に、持続可能な社会に向けた取り組みが紹介されました。
1. 理念:「ご縁」への感謝
長谷川氏は、仏教の「縁起」の教えに基づき、人々や自然との支え合いの大切さを強調しました。お仏壇を通じて受け継がれる祈りの文化は、世界に誇れる日本の精神文化であるとのメッセージも伝えました。
2. 事業活動:文化財保護への貢献
グループ会社「はせがわ美術工芸」による修復活動を紹介し、日本の伝統技術を活かした文化財の保護に貢献していることを説明しました。この取り組みは、ただの修復にとどまらず、文化そのものの継承にも寄与しています。
3. 人材育成と未来への展望
東京藝術大学との連携により、「お仏壇のはせがわ賞」を通じた後継技術者の育成活動が紹介されました。これにより、文化財の保護と技術の創造的な連携を促進しています。
長谷川裕一のコメント
長谷川氏は、自社の活動がSDGsの理念「誰一人取り残さない」ことに通じていると語りました。お仏壇の普及を通じて、すべての人を幸せにすることが企業の使命であると強調しました。彼は「一人一人のご縁が調和し、輝き合える世界を実現するために、はせがわは引き続き努力していきます」と締めくくりました。
アーカイブ動画も今後公開
当日の講演の様子は、EXPO2025の公式YouTubeチャンネルで視聴できるため、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
会社概要
1929年に創業し、1966年に法人化された株式会社はせがわは、「心の平和と生きる力」を企業理念とし、仏壇や仏具、墓石の販売など幅広い事業を展開しています。現在、136店舗を構え、1,197名の従業員が働いています。2025年3月期の売上高は個別で20,410百万円、連結で21,228百万円という実績を持っています。
このように、はせがわは伝統文化を重んじ、その価値を未来へ繋ぎ続ける姿勢を貫いています。今後も、持続可能な社会の形成に貢献し続けることが期待されます。