20代若手社員の転職エージェント利用動向が明らかに!フリーター事情も考察
レバレジーズ株式会社が運営する、フリーターや既卒者、第二新卒向けの就職支援サービス「ハタラクティブ」は、2025年に発表した「若者しごと白書2025」を通じて、20代の転職エージェントの利用の状況やフリーターのキャリア観について詳しく分析しています。特に注目すべきは、3年連続で転職エージェントの利用率が50%を超えたことです。
転職エージェントの利用状況
調査によると、20代の転職活動において、エージェントの利用は増加傾向にあり、その利用率は約52.7%に達しました。これによって、転職活動における効率的な情報収集や、より専門的なアドバイスやサポートを求める意識が浸透しています。
加えて、求人サイトや転職情報サイトの利用率は減少傾向にあることも明らかになりました。特に、2023年と比較して10%ほどの減少が見られています。一方で、「スカウトサービス」や「友人からの紹介」といった他の手段の利用は増加しており、複数の情報源から積極的に情報を集めようとする姿勢が強まっています。
正社員希望者の減少
フリーターの中で「正社員を希望するか」という質問に対しては、大卒フリーターの40.0%が「はい」と回答しましたが、これは2023年の45.5%から減少しています。この変化は、将来的なキャリアに対する不安や迷いが影響している可能性があります。特に、高卒フリーターの正社員希望者の割合は30%前後で推移しており、依然として正社員を希望しない層の多さが目立ちます。
また、自分の将来が不確かであることを示す「わからない」と答えた人も増えており、若者のキャリア形成における早期教育や支援の重要性が強調されています。
フリーターの意向と理由
自発的にフリーターを選択している人たちが正社員になりたくない理由には、「プライベートの時間を制限されると思うから」が最も多く挙げられました。この意見は、自由な働き方を求める若者が増えていることも反映しているでしょう。
また、雇用に対する考え方も変わってきており、シフトの自由さや仕事以外の時間の重要性が強調されるようになっています。スキマバイトやスポットワークのような働き方が広がりつつあり、収入の安定よりもストレスの少ない選択肢を求める姿勢が見受けられます。
フリーターの収入の増加
さらに、フリーターの手取り月収においては、15万円未満の層が減少し、15万円以上の層が増加しました。これは、最低賃金の上昇などが影響しているとされ、フリーターとしてのライフスタイルを選びつつも収入の向上が期待できる環境が整いつつあることを示しています。
コロナ禍を経て、有効求人倍率が上昇し続け、「売り手市場」と呼ばれる状況が続く中で、企業は自社の魅力をより強化する必要があります。職場環境や福利厚生の改善が求められる中、採用活動においても新たなアプローチが求められています。
結論
20代の若手社員の転職意識やフリーターの状況は、多様化が進む現代社会の中で変化を続けています。特に、働きやすさやプライベートの充実を求める声が大きくなってきており、企業にとっても採用戦略を見直す必要があるでしょう。トレンドを見極め、柔軟に対応することが今後の鍵となります。