防火ガラス「ファイアライト」がEPDを取得
日本電気硝子株式会社(NEG)は最近、防火ガラス「ファイアライト®」が、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)による環境ラベルプログラム「SuMPO EPD」を取得したことを発表しました。このEPD(環境製品宣言)は、製品が環境に与える影響を定量化し、第三者の検証を経て公開される国際的な認証です。
環境認証の意義
「ファイアライト®」のEPD取得により、建築物に使用される際の原料調達から製品出荷までの環境負荷が明確化され、環境に優しい建材を選択する消費者やデベロッパーのニーズに応えることが可能となります。この動きは特に北米で広がっており、ガラス建材に対する環境ラベルの需要が高まっています。
北米で「ファイアライト®」の販売を展開しているTechnical Glass Products(TGP)の代表、デビン・ボウマン氏は、「今回のEPD取得は重要なマイルストーンであり、防火性能とデザイン性を兼ね備えた『ファイアライト®』の環境影響が透明に示されたことは、私たちにとって大きな判断材料となる」と語っています。
ガラス建材の環境意識
近年、環境負荷を抑えることへの関心が高まり、建材選択においてもその傾向が顕著です。「ファイアライト®」は、特殊な結晶化ガラス技術を用いて製造された高性能の防火ガラスであり、火災時の延焼防止に優れた耐熱性能を持つと同時に、高い透明性を有するため、採光性や意匠性を損なうことなく、人命と財産を保護します。
これにより設計者や施主は、機能性と美しさを兼ね備えた安全で持続可能な建材を選択することができるようになります。
持続可能な社会の実現に向けて
NEGは今後も、ガラス建材分野での第三者認証制度を通じて、さらなる環境情報の透明性向上に努め、環境に配慮した製品開発を進めていきます。EPD取得により、「ファイアライト®」は市場での差別化を図り、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップを踏み出しました。
会社概要
日本電気硝子株式会社は、滋賀県大津市を本社に構える特殊ガラスメーカーで、1949年からの長い歴史を持ちます。半導体、ディスプレイ、自動車、医療、エネルギー分野など、幅広い産業で使用される特殊ガラスの開発に特化しており、その技術と実績は高く評価されています。
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